離婚が成立し、義人は実家で育児と借金返済に励む日々を送る。一方、まいこは自業自得の報いを受け、苦境に立たされていた。由紀は嵐の去った家で、自分の人生と新しい未来を見据えて一歩を踏み出し始める。
怒涛の日々
それからの展開は、嵐のようでした。私の説得にようやく目が覚めたのか、父が毅然とした態度を貫いたことで、弟夫婦の「甘え」は断ち切られました。
最初こそまいこさんから「お金を出してくれないなら子どもを連れて逃げる」などの連絡もありましたが「あなたの不倫の証拠も、キャバクラでの勤務実態も全部押さえたからね?そういう行動はすればするほど損だと思うよ」と私が冷徹に告げると、諦めたようです。
離婚を決意した弟夫婦
結局、2人はもろもろの話し合いの末に離婚しました。 義人は子ども2人の親権を持ち、実家に戻ってきました。銀行の仕事は続けつつ、平日は母の助けを借りて育児に奔走しています。
借金については、私が最初に考えた通り「個人再生」の手続きを取りました。幸い、銀行の仕事に直接的な影響が出ない形で進めることができ、減額された分を月々必死に返しています。
「姉貴……あの時はごめん。僕、本当に甘えてた」
ある夜、義人がポツリと言いました。
「いいよ。これからは、子どもたちのためにしっかり働きな」
「うん。……まいこは、大変みたいだよ。不倫相手との示談金や慰謝料、それに自分の分の借金……。看護師には復帰したみたいだけど」

