夫が飲み会の日は、家を整えて迎える筆者。でも、私が飲み会の日は、帰宅すると山積みの食器と散らかったリビングが待っている……。そんな「当たり前」の差にモヤモヤしていた私が決行した、ある小さな実験。夫に家事の大変さを「自分事」として気づいてもらい、夫婦の間に本当の平和を取り戻すまでのエピソードです。
「楽しかったね」で終われない、妻の飲み会事情
たまの飲み会、久しぶりの友人との再会。
「あー楽しかった!」とほろ酔い気分で帰宅するのですが、リビングのドアを開けた瞬間、私の酔いは一瞬で冷めるのです。
脱ぎ散らかされた夫の上着、テーブルに残った夕飯の食べこぼし、そしてシンクに積み上がった山盛りの食器たち……。
夫は子どもと一緒にぐっすり夢の中。
私はため息をつきながらスポンジを握るのです。
「このまま放っておこうかな」と思うこともあります。
しかし、そうしたところで次の日に夫が自分で片付けてくれるわけもなく、挙句の果てには
「えっ片付けてくれてないの?」と言うのが目に見えているのです。
そのため、夫が飲み会の日には、私は子どもを寝かしつけ、部屋をリセットし、翌日の準備まで完璧に終えています。
夫は当たり前のように帰宅してシャワーを浴び、清潔な布団に入るだけ。
「私が飲みに行く日は、帰宅後に“家事残業”が待っている」
そんな無意識の役割分担に、私はモヤモヤとした思いを募らせていました。
言葉で伝える代わりに、現状を「共有」してみた
「口で言っても伝わらないなら、一度同じ状況を体験してもらうしかない」
そう決意した私は、ある日、夫の飲み会の日に「実験」を決行。
いつもなら完璧にリセットする部屋を、あえてそのままにしてみたのです。
夕飯の食器もシンクに置いたまま。
取り込んだ洗濯物はソファに。
子どものおもちゃも散乱したまま。
罪悪感が少し胸をかすめましたが、「お互いの視点を知るために必要なことだ」と自分に言い聞かせ、私は子どもと一緒にさっさと寝室へ引き上げました。
深夜、夫が帰宅する物音がしましたが、私はそのまま眠りにつきました。

