耳性帯状疱疹の前兆や初期症状について
耳性帯状疱疹の初期症状として、耳付近あるいは耳の内側からくる強い痛みが挙げられます。耳や耳周辺の皮膚に水ぶくれ状の疱疹ができることもあります。
こうした痛みや皮膚症状は、通常片方の耳、すなわち顔面の片側にだけ出るのが特徴で、多くの場合1週間程度でおさまります。
一方、症状が重いと顔面麻痺を合併するケースが多く、めまいや難聴、味覚障害などを伴うこともあります。顔面麻痺では顔の片側の表情筋が動かしにくくなり、左右の顔で表情が異なる「表情筋運動障害」を認めることもあります。
顔面麻痺をはじめとする神経症状は後遺症として残りやすいのも特徴ですが、早期に医療介入することで後遺症のリスクを減らすことが期待できます。
このほか、まれに脳神経炎や脳炎を合併して重篤な状態に陥るケースもあるため、注意が必要です。
耳性帯状疱疹の検査・診断
耳性帯状疱疹は、問診や血液検査、画像検査などによって診断されます。
問診では、症状の種類や経過などを確認します。症状が軽い場合でも、血液検査で水痘帯状疱疹ウイルスの抗体価が高くなっているかどうかを確認することで診断できます。
他の疾患と区別するために、造影剤を用いたMRI検査などがおこなわれることもあります。
また、耳にできた水疱から排出液を採取して培養し、顕微鏡でウイルスの存在を確認する検査をおこなうこともあります。
このほか、顔面麻痺の程度を把握するため、顔面神経が広がる皮膚に電極を貼り、神経の電気信号を捉える筋電図検査などがおこなわれることもあります。

