耳性帯状疱疹の治療
耳性帯状疱疹では、一般的に薬物療法がおこなわれます。
水痘帯状疱疹ウイルスの活性を抑える抗ウイルス薬と、炎症を抑える副腎皮質ステロイド薬を同時に投与する治療が広くおこなわれています。
痛みが強い場合には、鎮痛薬や神経ブロック注射が用いられることもあります。発症後痛みが長期間持続する場合には、皮膚に貼付するパッチ剤のほか、抗てんかん薬や抗うつ薬などが用いられるケースもあります。
治療後は顔面麻痺の程度を観察し、後遺症を残す可能性が高いと判断される場合には、リハビリテーション、あるいは顔面神経への圧迫を取り除くための手術を検討することもあります。
耳性帯状疱疹になりやすい人・予防の方法
耳性帯状疱疹は、免疫機能の低下しやすい中高年以降で発症しやすく、高齢者にも多く見られます。しかし、耳性帯状疱は過去に水痘帯状疱疹ウイルスに感染したことのある人なら誰でも、発症する可能性があります。
発症を予防するためには、水痘帯状疱疹ウイルスそのものに対する感染予防が考えられます。水痘帯状疱疹ウイルスにはワクチンが存在するため、予防接種を受けることで発症予防が期待できます。
すでに水痘帯状疱疹ウイルスへの感染歴(水ぼうそうの罹患歴)がある人は、免疫機能の低下を防ぐことが発症予防につながります。体調管理や規則正しい生活リズムの維持に努め、過度なストレスや過労を避けることは、耳性帯状疱疹の原因となるウイルスの再活性化を防ぐ観点から重要です。
また、がんなどの治療で免疫抑制剤や抗がん剤、放射線治療などをしている人は耳性帯状疱疹の発症リスクが高いと言えます。治療先の医療機関の指示に従って、発症をできるだけ防ぐ行動が必要になります。
関連する病気
水ぼうそう(水痘)
帯状疱疹顔面麻痺
味覚障害難聴参考文献
慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトKOMPAS 「帯状疱疹」
NIID国立感染症研究所「Ramsay Hunt症候群―重症例を減らすためには何が必要か―」
東京都感染症情報センター「水痘」
厚生労働省「水痘ワクチン」
順天堂大学医学部附属順天堂医院耳鼻咽喉・頭頸部「顔面神経麻痺」

