「類骨骨腫」の前兆・初期症状をご存じですか? 夜間に強くなる痛みの正体とは

「類骨骨腫」の前兆・初期症状をご存じですか? 夜間に強くなる痛みの正体とは

類骨骨腫の治療

類骨骨腫の治療では、特徴的な夜間痛に対して痛み止めの薬(NSAIDs)を使用します。類骨骨腫は自然と消滅することも多い疾患なため、痛み止めで日常生活に支障がないのであれば経過観察となることが一般的です。

自然に消滅せず、痛みが持続する場合には手術の適応となります。手術では類骨骨腫の中心にあるナイダスを摘出しますが、を摘出しきれていない場合には再発の恐れがあるため注意が必要です。
また、近年ではCTを使用しながらラジオ波という特殊な高周波電磁波を利用した治療も実施しています。ラジオ波を発生させる針を患部に刺して、病変にラジオ波を当てる治療方法で、外科手術よりも傷跡が小さく身体への負担が小さいため、早期に社会復帰が可能な治療方法として着目されています。

しかし、ラジオ波による治療は類骨骨腫周囲の組織も焼いてしまう可能性があるため、神経や皮膚に近い類骨骨腫に対しては使用できません。その場合には外科的手術やMRIを使用した超音波での切除術が適応となります。

類骨骨腫になりやすい人・予防の方法

類骨骨腫は20歳以下の若年男性に発症しやすいことで知られていますが、原因はわかっていません。発症しやすい部位は長管骨と呼ばれる長い骨で、上腕骨(腕の骨)や大腿骨(太ももの骨)に発症するといわれています。しかし数は少ないものの、脊骨などにも発生する可能性は留意しなければいけません。

類骨骨腫は原因不明の良性腫瘍と考えられています。そのため、発症予防は困難です

多くのケースでは数年で腫瘍が自然消滅していきますが、まれに消滅せずに痛みが持続するケースもあります。そのようなケースでは手術が適応となるため、大きさの変化を定期的に検査する必要があります。


関連する病気

転移性骨腫瘍

骨芽細胞腫

脊柱管狭窄症

単純性関節炎

骨髄炎

参考文献

独立行政法人大阪国際がんセンター類骨骨腫

厚生労働省類骨骨腫に対する経皮的ラジオ波凝固療法に関する研究

野本麻子 etal CT ガイド下ラジオ波焼灼療法で治療した類骨骨腫の一例 福岡医誌 99巻 10号 2008

本田英一郎 et al 頚椎神経根症状を主訴とした類骨骨腫の一手術例J.Spine 13巻7号2022

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。