目の前で祖母が洗剤を口にする姿を、止められなかった私。中学生だった頃、祖母の家で起きた出来事は、今も私の生活に影響しています。後悔と決意が残った、筆者の体験談です。
何気ない日常に起きた、違和感
その日も、いつもと変わらない午後でした。祖母は台所に立ち、食器をしまうなどして普段どおり過ごしていました。
祖母は、マグカップを手に取りました。次に目に入ったのは、洗剤のボトル。
洗剤をマグカップに入れるところを見て、当時まだ若く、知識もなかった私は「洗うのかな」と思いました。
ここまでは、日常の延長でした。
しかし──。
危険な行動
祖母は、その洗剤が入ったマグカップを、ゆっくりと口元へ近づけたのです。
「まさか!」と思った瞬間、頭が真っ白になりました。危ないと分かっているのに、あまりの衝撃に声が出ません。体も動かず、その場に立ち尽くしていました。
当時の私は、それが認知症の症状だとは知りません。ただ、目の前の光景を理解できず、ただ呆然とするしかなかったのです。
直後、祖母が激しくむせ込みました。
聞いたことのない苦しそうな声。その異変に親が気づき、すぐに病院へ向かうことになったのです。

