
女子高生らしい流行の話題から、非日常的な怪談話へと変化し、男はついついその会話に聞き入ってしまう。しかも女子高生は口裂け女に「じゃあアタシ会ったことあるかも」と言い出したのである。この話はどこに続いていくのか…?

本作『会話』を描いたのは、おもにイラスト業の活動をしているKYAN-DOGさんである。これまで単行本『ぼくのキャノン』(著:池上 永一)の装丁画などを手がけてきた経歴を持ち、本作『会話』は2025年3月に「pixivマンガ月例賞」を受賞。KYAN-DOGさんは「これまでも気の迷いで衝動的に漫画を描くこともありましたが、本格的に描きはじめたのは最近で、2024年12月ごろからです」と話す。
KYAN-DOGさんに『会話』について話を聞いてみた。

――近くの席の会話が耳に入ってくるときってありますよね。本作の構想のきっかけを教えてください。
カフェに入ってひとりで過ごしてると、ほかの席の会話がどうしても耳に入るんですよね。特に女子高生の会話ってなんだか独特だなって思ったんです。お互いが違う話題をしていて話が噛み合ってないのに、コミュニケーションが成立してるように聞こえるんです。
――若い子の会話って聞いているとおもしろいですよね!
「全く行き先のわからない会話をする女子高生を描きたい」という衝動に駆られまして…!まずノートに会話のセリフだけを書いていきました。
――たとえば…?
「昨日そば食べたよ」「へー、あたしうどん食べた」「そういえばあそこの牛丼おいしいよねー」「わかるー。あそこのラーメン好きなんだよね」「じゃあ明日カレー食べに行かない?」という具合に…です。このむずがゆい感じ、わかりますかね?
――わかります、わかります!微妙に噛み合ってない部分が歯がゆい感じです。
そういうのをわかってほしいので漫画にしたのかもしれません。そこからネームを書き、聞き手でツッコミ役の人物と、せっかくだから口裂け女の話題も入れてみて完成させました。ポンコツ具合が表現できて満足です。
――本作は2025年3月の「pixivマンガ月例賞」を受賞していますが、こだわって描いた点を教えてください。
そもそもpixiv月例賞の存在を知らなかったので、賞をいただけると聞いて「驚き60%+うれしい80%」でした。あ、100%超えてら。すみません。この作品でこだわったのは女子高生2人のキャラ分けでした。ロングヘアの子はちょっと態度が悪くクールな感じ。ツインテールの子はちょっとブリッ子でスイーツ系。そこを座り方やセリフの言い回しで表現してみました。ロングヘアの子はほとんどのセリフの最後に「。」がつきます。ハッキリ言い切る性格だよって意味でつけてます。

楽しい話をたくさん聞かせてくれたKYAN-DOGさんは現在、本格的に漫画家を目指している。タテヨミ漫画も執筆中で、「ジャンプTOON NEXT!」(集英社)で連載中の『のろわれ上手のやおよろず』は「第3回ジャンプTOON NEXT!新人賞」にて佳作を受賞。『のろわれ上手のやおよろず』は、ポンコツなギャルたちの噛み合わない会話がおもしろく、またギャルに振り回される主人公も愛すべきポンコツ男子である。「コックリさん」「呪いのミイラ」などの都市伝説を題材に扱ったストーリー展開にもドキドキ!気になる人はこちらの作品もぜひ読んでみて。
取材協力:KYAN-DOG
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