「鼓膜炎」が起こると耳にどんな症状が起こる? 発症のサインと受診の目安を医師に聞く

「鼓膜炎」が起こると耳にどんな症状が起こる? 発症のサインと受診の目安を医師に聞く

鼓膜炎の治療

鼓膜炎では、症状や原因に応じた治療がおこなわれます。

急性鼓膜炎の治療

急性鼓膜炎で鼓膜に水疱を認める場合には、水疱を切開して内部の液体を排出させる処置がおこなわれます。また、抗菌薬の内服薬や点耳薬を用いた薬物療法も同時におこなわれます。

耳の痛みは水疱内の液体を排出させることで軽減することが多いものの、処置後にも痛みがある場合には鎮痛薬が用いられます。

このほか、難聴を認める場合には、副腎皮質ステロイド薬やビタミンB12製剤、血管拡張薬などを用いた薬物療法がおこなわれることもあります。

慢性鼓膜炎の治療

慢性鼓膜炎では、鼓膜の表面を清掃し、肉芽を取り除く処置がおこなわれます。処置後は患部に副腎皮質ステロイドや抗生剤の軟膏を塗布します。

一般的には局所的な処置のみで軽快することが多いものの、耳漏が続く場合には抗菌薬の点耳薬を用いることもあります。このほかに「酢酸アルミニウム溶液(ブロー液)」を耳の中に塗布して、一定時間置いた後、液を取り除く治療がおこなわれることもあります。

鼓膜炎になりやすい人・予防の方法

鼓膜炎の明確な原因については明らかになっていないものの、かぜやインフルエンザなどの上気道感染に伴って発症することが多い考えられています。そのため、鼓膜炎の発症を予防するためには、かぜやインフルエンザを予防することが重要といえます。

かぜやインフルエンザなどの感染症を予防するには、感染症の流行時期に人の多い場所に行くことを控えたり、手洗いやうがいなどを心がけたりすることが有効です。気温が低いとのどや鼻の防御力が低下して感染症にかかりやすくなるため、室温を適度に保つことも重要です。

このほか、免疫機能を維持するために生活習慣を整えることも重要です。規則正しい食生活を心がけ、十分な休息と睡眠を取るようにしましょう。


関連する病気

急性鼓膜炎

慢性鼓膜炎

かぜ(かぜ症候群、普通感冒)

インフルエンザ

上気道感染症

急性中耳炎

慢性中耳炎


参考文献

岩崎聡「鼓膜炎の診断と治療」

畑裕子他「外科的治療で警戒した鼓膜炎の一例」

日本医師会「かぜとインフルエンザかぜの予防」

厚生労働省e-ヘルスネット「突発性難聴について」

慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトKOMPAS 「中耳炎」

配信元: Medical DOC

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