一方的に家へ来たいとせがむれいこ。彼女はいつも手ぶらで現れ、子どもを放置して部屋を汚したまま帰る「困った客」だった。みのりが外出先での合流を提案した途端、れいこの態度は豹変し、露骨な塩対応を見せる。
うちに来たいと言い出した友人
熱中症疑惑のキャンセルからさらに数日が経ちました。れいこからは、お子さんの容態を知らせる連絡も、謝罪の続きもありません。そして忘れたころに、何事もなかったかのようにLINEが届きます。
「この前はごめんねー! もう元気! 今度こそ遊ぼう。みのりのお家に行きたい~♡」
正直、気が進みませんでした。でも、彼女は「家に行きたい」と熱烈にアピールしてきます。実はこれ、前々からの傾向でした。
「恭平、またれいこちゃんが家に来たいって。どう思う?」
「……俺、その日は在来線だよ。会議もあるし、悪いけど家はダメだね。それに、みのりは家に呼びたいわけ?」
友人を家に呼びたくない理由
夫の指摘に、私は言葉を詰まらせました。そう、彼女を家に呼びたくない理由は他にもあったのです。
以前、彼女が家に来た時の光景がフラッシュバックします。 彼女はいつも「手ぶら」でやってきます。おやつ、飲み物、子どもたちのジュース。用意するのは全部、私。それ自体は構わないんです。でも、彼女は自分が出したゴミすらまとめず、子どものれんくんがおもちゃを散らかし放題にしても、スマホをいじって見て見ぬふり。
そして極め付けは、帰るときです。
「そろそろれんがグズりそうだから帰るね。またね~」
嵐のように、散らかった部屋を残してそそくさと帰っていく。後には、食べこぼしのあるカーペットと、ぐちゃぐちゃのおもちゃ、そして疲れ切った私だけが残されるんです。普通は、身の回りくらいきれいにして帰りますよね?ごみを捨てたり、おもちゃもわかる範囲で片付けたり。そういう気遣いが一切ないんです。

