病的骨折の前兆や初期症状について
骨密度が下がることが病的骨折の前兆といえるでしょう。
骨密度とは骨の強度を表す指標のことで、骨を構成するカルシウムやリンなどのミネラル量によって測定されます。
骨密度は加齢とともに減少し、とくに女性は女性ホルモンのバランスが乱れる閉経後に顕著に下がる傾向があります。
病的骨折後の症状は骨折と同様に、骨折した部位の腫れ・痛みが生じます。また、痛みによって関節を動かせる範囲が狭くなったり、気分が悪くなったりすることもあります。
病的骨折の症状の重さは、骨折の重症度によって変化します。骨密度が低いほど骨が脆く、病的骨折を起こすと重症化しやすいため注意が必要です。
病的骨折の検査・診断
病的骨折の検査・診断は主にレントゲンが用いられます。大きな骨折であればレントゲンで確認できますが、レントゲンに映らないヒビなどの小さな骨折ではMRI・CTが有効な場合もあります。
また、レントゲンや他の画像検査で病的骨折が疑われる場合には、骨粗鬆症や転移性骨腫瘍などの原疾患がないか確認する必要があります。
骨粗鬆症の検査は骨密度の検査をおこないます。加えて、骨粗鬆症の治療法を決定するために、骨代謝マーカーという血液検査も実施します。
転移性骨腫瘍にはMRIや骨シンチグラフィーが有効です。MRIでは骨折部位にある転移性骨腫瘍の大きさや範囲を確認できます。骨シンチグラフィーは全身の骨代謝(こつたいしゃ:骨を作り変える能力)が測れる検査で、転移性骨腫瘍が全身のどの部位にあるかを確認できます。

