病的骨折の治療
病的骨折の治療では、折れた骨が元どおりくっつくまで負担をかけないことが重要です。ギプスやシーネと呼ばれる固定具を利用して、骨が動かないように固定して骨がくっつくのを待ちます。痛みに対しては、消炎鎮痛剤が有効です。
骨折が判明した時点で骨折部がずれて、骨の形が歪んでいる場合には手術で骨折部を正しい位置に整復します。
骨折が治癒して関節が動く範囲や筋力に悪化がない場合にはそこで治療が終了します。ただし、固定期間が長くなるほど可動域も悪くなることが多く、関節の動きや筋力の悪さなどの後遺症がある場合には、リハビリで機能回復を目指します。
また、病的骨折の場合には骨折の治療と並行して、病的骨折の原因となった病気への治療もおこないます。
骨粗鬆症に対しては内服や注射での治療が中心です。血液検査で有効な治療薬を判断し、定期的に投与します。また、適度な運動は骨密度の維持や向上に効果的だと言われています。
骨腫瘍では抗がん剤の内服や点滴のほか、放射線治療や腫瘍組織の摘出手術を検討します。また、がん治療では体力が低下することが多々あるため、リハビリなどを行い再骨折の予防に努めます。
病的骨折になりやすい人・予防の方法
病的骨折は、骨粗鬆症やがんなどを患っている人がなりやすいと言えるでしょう。そのため、過去から現在においてこれらの病気に罹ったことがある人は病的骨折のリスクに気をつける必要があります。
病的骨折は、転倒など骨に衝撃がかかったときに骨折することが多いです。そのため、バランス練習や下半身・体幹の筋力強化は病的骨折の予防に有効です。
また、転倒しないように自宅内の環境なども整えましょう。自宅に手すりを設置したり、外出の際には杖を使用したりして転倒を予防することが、病的骨折の予防につながります。
関連する病気
骨粗鬆症転移性骨腫瘍
骨肉腫化膿性骨髄炎
参考文献
日本臨床腫瘍学会骨転移診療ガイドライン(改訂第2版)
日本整形外科学会骨折
日本整形外科学会脊椎椎体骨折
東京女子医科大脊椎圧迫骨折
日本整形外科学会骨粗鬆症
e-ヘルスネット(厚生労働省)骨密度
公益財団法人骨粗鬆症財団骨粗鬆症の検査

