
■豆ごとにレシピが異なる、バキューム プレスで淹れるブリュード コーヒー
そもそもクローバーとは、2000年代に誕生したコーヒーのブリューイングマシン。米国で特許を取得したバキュームプレス技術を使って抽出されたその味わいに、ハワード・シュルツさん(スターバックス現名誉会長)が感動したことがきっかけで、2008年よりスターバックス専用のブランドとして、スターバックス リザーブ(R)店舗で使われてきた。
クローバーで淹れたコーヒーは、コーヒー豆ごとの個性豊かな味わいが楽しめる。全店舗でも導入して、高品質な一杯を届けたい、もっとコーヒーライフを豊かにしたいという想いから15年以上の月日をかけてアメリカの開発チームが完成させたのが、「クローバー バーティカ」だ。2025年3月に都内5店舗で試験導入後、順次マシンの入れ替えを行い、2028年に全店への導入が完了する予定だという。

クローバー バーティカは、コーヒーを1杯ずつ全自動で抽出するため、いつでも淹れたてのコーヒーが楽しめる。ボタンを押すと豆が自動で、グラインダーで挽かれて金属フィルターへと投入。湯を加え、フィルターがゆっくり上下して豆を蒸らし、空気圧で湯を一気に押し出して抽出されたコーヒーがカップに注がれる。

驚くのは、豆の種類ごとに抽出レシピが緻密に設計されていることだ。コーヒースペシャリストによって開発されたレシピをもとに、豆の種類に合わせて浸漬時間・攪拌時間をデジタル制御で最適化している。

こうして1杯30~40秒という速さで、淹れたての香り豊かな一杯が提供されるようになった。
■選ぶ!組み合わせる!広がるブリュード コーヒーの4つの楽しみ方
クローバー バーティカを先行導入した店舗のひとつ、スターバックス コーヒー 渋谷3丁目店のストアマネージャー(店長)・河口さんは、「新しいブリュード コーヒーで、お客様には大きく4つの変化を楽しんでいただけます」と語る。

楽しみ方1:ローストの飲み比べ
1つは、飲み比べて好みのコーヒーを見つける楽しさだ。従来のドリップコーヒーは「本日のコーヒー」として1~2種類の豆が用意されていたが、クローバー バーティカでは、なんと5種類。ブロンドロースト、ミディアムロースト、ダークロースト、季節のおすすめ、ディカフェの豆からそれぞれ最低1種類ずつ用意され、その中から好みのものをオーダーできる。
「毎日、パートナー(従業員)と一緒にコーヒーを選ぶお客様の姿があります。私たちとのコミュニケーションも含めて味わっていただける、私たちが表現したいコーヒーを通したコミュニケーションの形だと思います」

楽しみ方2:ディカフェもすぐに飲める
2つめは、ディカフェ(+55円)がすぐに提供できるようになったこと。従来は一杯に5分ほど要していたディカフェだが、複数の豆を常備できるようになったことで、待たずに楽しめるようになった。
「以前はパートナーにもお客様にも、時間がかかってしまうことに対する気持ちのハードルが少なからずありましたが、クローバー バーティカに変わったことですぐに提供できるようになり、ディカフェのご注文も増えました。私たちの本来あるべき姿だと思います」

楽しみ方3:フードに合わせる
3つめは、フードをもっとおいしく味わえるようになったこと。コーヒーの選択肢が増えたことで、フードペアリングの幅が広がったからだ。
「テイスティングもすぐにご用意できるので、よりよいフードペアリングがご提案できます。『一緒に選んでおいしかったから、この組み合わせが好きなんだよね』ってお客様に言っていただけたら、最高ですよね!」
楽しみ方4:ミルクで選ぶ
4つめは、コーヒーにミルクを合わせたメニュー・カフェミストの組み合わせだ。5種類のコーヒーに加え、ミルクもオーツやソイなど6種類あるので、1日に楽しめるカフェミストの組み合わせは30通りにもなる。
「ブリュード コーヒーを軸にした体験としては大きな変化です。おいしい組み合わせを教えてもらうなど、お客様も巻き込んで私たちも楽しませていただいています」
■コミュニケーションが変わる!バーティカで感じたポジティブな変化
渋谷3丁目店がクローバー バーティカを導入して、約8カ月。河口さんに導入後の変化を尋ねると、「一杯のコーヒーを通したお客様とのコミュニケーションの姿」だと教えてくれた。
導入直後はオペレーションの変更やマシンの操作など、一緒に働くパートナーも含め、「お客様によってペースはさまざまですので、急がれる方にも安心してご利用いただけるのか、さらに豆を選ぶこと自体を受け入れていただけるか心配でした」と、戸惑いや不安があったと語る。でも、「不安と一緒にワクワクもしていたんです」とにっこり。
パートナーたちにも同じ期待感が心の中にあると信じていた河口さんは、徹底的にお客様のニーズに合わせたコミュニケーションを考えたそう。
「どのような表現でコーヒーを説明するか、急いでいらっしゃるお客様にはどう伝えるか…アシスタント ストアマネージャー(副店長)や仲間全員と何度もディスカッションを重ねました。それを私たちが実践した時に、お客様からポジティブな反応が返ってくる。その瞬間を目にすると、ほかのパートナーも『こういう表現もいいですよね?』と楽しんで主体的に取り組んでくれるようになりました」

1~2カ月がたちクローバー バーティカが日常に溶け込み始めたころ、来店客とのコミュニケーションが変わったと実感した瞬間があったという。それは、お客のこんなひと言だ。
「昨日はこのコーヒーだったから、今朝はこっちにして、午後はワンモアコーヒー(※ブリュード コーヒーかカフェミストを購入した際、当日中に限り2杯目を割引価格で購入できるスターバックスのサービス)でこの豆にしよう」
河口さんの期待が、現実になった瞬間だった。
クローバー バーティカになり、「同じ豆なのかなと驚くくらい、味わいも劇的に変わりました」と河口さん。
「ペーパーフィルターは、きれいな酸味が出てスッキリした味わいになります。クローバー バーティカは、いい意味で角が取れてまるくなっています。苦みとコクと酸味のバランスが取れ、ひと言でいうと飲みやすい。『ブラックコーヒーっておいしい!』というストレートなリアクションがお客様からもパートナーからもあふれていて、とてもうれしいです」
そんなたくさんのポジティブな変化の中で、河口さんが思わず笑顔になったのは、クローバー バーティカのデザイン。
「だって、すごくかっこいいですよね。私たちバリスタも映えるんですよ(笑)」と、茶目っ気たっぷりに語ってくれた。

クローバー バーティカの導入により、味わいはもちろん、一杯のコーヒーを通したひとときが、より豊かなものとなっている。新しいブリュード コーヒーの世界をぜひ体感しよう。
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

