前立腺がん発症のリスクを上げやすい食べ物
前立腺がんの発症に食べ物が関連しているかどうかについては研究段階ではあります。しかし、以下のような食品の食べ過ぎには注意したほうがよいでしょう。
飽和脂肪酸を多く含む食品
飽和脂肪酸を大量に摂取すると、進行前立腺がんのリスク増加につながる可能性があります。
飽和脂肪酸は、肉類、ラード、バター、乳製品などの動物性脂肪やパーム油などに多く含まれています。脂質の摂りすぎは前立腺がんのみならず、肥満や生活習慣病のリスクも高めることが知られています。適度な摂取を心がけましょう。
高温で調理した肉
肉を高温で調理すると、発がん性の疑いがある物質が生成されることがあります。肉の種類や焼き加減によっては異なります。しかし、ウェルダンビーフ、ウェルダンハンバーグの摂取量が多いと、進行性の前立腺がんのリスクが高まるとも報告されています。焦げた肉を頻繁に食べることは、控えたほうがよいかもしれません。
揚げ物やファストフード
牛肉や豚肉に限らず、揚げ物やファストフードを頻繁に食べることは前立腺がんのリスクを高める可能性があります。フライドポテトやフライドチキン、魚のフライ、ドーナツを週に1回以上とると、前立腺がんになる危険性が高まるという報告があります。
高温で調理された食品には、終末糖化生成物(AGE)が大量に含まれ、酸化ストレスや炎症誘発性作用の増加に関連しているとされています。また、ジャガイモなど炭水化物に富んだ食品を揚げる際に、発がん性物質であるアクリルアミドが生成されます。
ファストフードは手軽に食べられるものですが、頻繁に食べることは避けましょう。
砂糖入り飲料
砂糖が大量に添加された飲み物は、前立腺がんのリスク上昇と関連しているとの報告があります。血糖値の急上昇や、慢性的な炎症を通じて前立腺がんの危険性を高めるのではとも考えられています。また、糖質の過剰な摂取は肥満にもつながりかねません。清涼飲料水やエナジードリンクなどの甘い飲み物は、あくまで楽しみ程度に止めるようにしましょう。
アルコール飲料
過度のアルコール摂取は、前立腺がんのリスク増加と関連しています。アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドは毒性が高く、発がん性物質として知られています。最終的にアセトアルデヒドは水と二酸化炭素に分解されて排泄されます。しかし、慢性的なアルコール摂取は細胞の酸化ストレスを増加させ、血中テストステロンの濃度を高め、前立腺がんのリスクを高める可能性があります。
前立腺がんを予防する食べ物・食生活
前立腺がんの発症を予防するとはっきり示されている食べ物はありませんが、発症のリスクを下げる可能性のある食べ物を紹介します。
トマト
トマトに含まれる、抗酸化作用を持つリコピンが前立腺がん発症を予防する可能性が報告されています。特にトマトソースを週に2回以上食べると、そうでない場合と比べて前立腺がん発症を抑えられたとされています。加熱することで吸収率が上がるため、トマトソースやスープとして取り入れるのがおすすめです
大豆製品
大豆製品に含まれるイソフラボンと、その誘導体であるゲニステインとダイゼインに、前立腺がん予防効果があるのではと注目されています。イソフラボンやゲニステイン、ダイゼインは女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を持ちます。納豆や豆腐、豆乳、油揚げなどを積極的にとるようにしましょう。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンには、がん細胞の増殖を抑制したり、がん細胞を死滅させたりする効果があるとされています。
アブラナ科の野菜
ブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科の野菜には、がんを予防する効果があるとされる、スルフォラファンという成分が含まれています。
きのこ類や魚介類
きくらげや乾燥しいたけなどのきのこ類や、しらす干しや紅鮭といった魚介類には、ビタミンDが豊富に含まれています。ビタミンDは、その活性型代謝物であるカルシトリオールという成分が前立腺がんの発症リスクを下げることが示唆されています。

