サツキは両親に自分の意志を告げる。父には「私の人生を縛らせない」と、母には「悪口は許さない」と毅然と境界線を引いた。毒親の呪縛を脱ぎ捨てた彼女は、自分の家族と共に、確かな一歩を踏み出し始める。
父との約束
私はまず、父に電話をかけました。
「お父さん。この前のことだけど、私はお母さんと会うのをやめない。お父さんが傷つくのは分かってる。でも、私にとっては今の育児に欠かせない助けなの。お父さんには心から感謝してるし、尊敬してる。でも、私の人生の選択を縛らないでほしい」
電話の向こうで父は絶句していました。
「……お前、あいつに洗脳されたのか」
「違う。お父さんの苦労は忘れない。でも、私は私の家族を守るために、使える手は全部使おうと決めたの」
父はしばらく沈黙した後、「……勝手にしろ」と言って電話を切りました。でも、それ以来、母を非難するような連絡は来なくなりました。父なりに、私の決意を察したのかもしれません。
母とも約束を
次に、母にも釘を刺しました。
「お母さん、和人の面倒を見てくれるのは感謝してる。でも、お父さんの悪口を言うのは絶対に許さない。お母さんがやったことは消えないし、私はお母さんを100%信用してるわけじゃない。
これ以上、自分を正当化するなら、二度と和人には会わせられない。これが今の私の考えだよ。わかってくれる?」
母は驚いた顔をしていましたが、私の真剣な目に気圧されたのか
「……わかったわ、気をつけるわね」
と小さく頷きました。

