頭頸部がんの前兆や初期症状について
頭頸部がんの症状は、発生する部位によって異なります。以下は部位別の主な症状です。
口腔がん(舌がん)
初期症状としては舌に固いしこりができる、ただれる、舌が動かしづらい、舌のしびれが挙げられます。一見すると口内炎に似た症状です。また舌の粘膜が赤くなったり(紅板症)白くなったり(白板症)することや、口内炎が治りづらくなることもあります。
鼻・副鼻腔がん(上顎洞がんなど)
初期には自覚症状がないこともあります。進行すると鼻詰まり、鼻出血、血が混じった鼻水や頬や歯肉が腫れたり、口が開けづらくなったり、眼球が突き出たりします。
上咽頭がん
咽頭は、鼻の奥から食道の入口までの空気と食べ物が通る部分です。上からそれぞれ上咽頭、中咽頭、下咽頭に分かれています。上咽頭は鼻腔の奥の部位です。
初期にはほとんど自覚症状がありません。がんが大きくなると、鼻詰まりや鼻出血、耳の閉塞感、中耳炎や難聴などが現れます。
中咽頭がん
初期症状としては、のどの不快感や飲み込む時の違和感があります。進行すると、のどの痛みや飲み込みづらさ、出血、うまく言葉が出ないなどの症状が出現します。
下咽頭がん
下咽頭は咽頭の一番下の部分で、食道へとつながる食べ物の通り道です。初期にはのどの違和感や閉塞感がみられますが、自覚症状がない場合も少なくありません。進行すると声のかすれや飲み込みずらさが出現します。
喉頭がん
喉頭は「のどぼとけ」のところにある器官です。喉頭がんは、がんができる部位によって症状が異なります。声帯にがんができる声門がんが最も多く、主な症状は声のかすれで比較的早期から出現するため気づかれやすいです。声門上がんはのどの違和感や飲み込むときの痛みが出現します。声門下がんは比較的稀ですが、進行するまで症状がでないことが多いです。
唾液腺がん
唾液腺がんの症状は、唾液腺のある部位(耳下部や顎下部)の腫脹、しこりで気づかれることが多く、進行すると神経(特に顔面神経)の麻痺や、腫瘍を押した際の痛みが挙げられます。
甲状腺がん
甲状腺がんは、のどぼとけのすぐ下にある甲状腺とよばれる臓器にできるがんです。主な症状は首のしこりや腫れです。進行すると飲み込みづらさや声のかすれが出現しますが、診断されるまで症状が出ない人も少なくないがんです。
頭頸部がんの検査・診断
頭頸部がんの診断は、主に診察・病理検査・画像検査によって行われます。
診察
自覚症状や専門家による診察、内視鏡検査などから頭頸部がんの疑いがないかを確認します。
病理検査
内視鏡などを使って腫瘍組織の一部を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を調べる病理検査を行い、がんを確定します。
画像検査
CT、MRI、超音波検査やPET-CT等の画像検査を用いて、病原の広がりや深さ、リンパ節への転移の有無、他のがんが併発していないかを調べます。

