毛孔性紅色粃糠疹の治療
症状を完全に治すことは難しいものの、薬による治療で症状の改善が期待できます。
薬物療法
治療の中心となるのは、飲み薬と塗り薬の組み合わせです。内服薬としては、レチノイド(ビタミンAから作られた薬)が効果的とされており、症状に応じて量を調整しながら使用します。
通常、数週間程度で症状の改善が期待できますが、副作用として皮膚の乾燥などが起こることがあります。
外用薬としては、炎症を抑えるステロイド軟膏や、皮膚の乾燥を防ぐための保湿剤を使用します。また、ビタミンD3を含んだ軟膏なども症状を改善する効果が期待できます。症状が強い場合は、体の免疫の働きを抑える薬を使うこともあります。
治療開始後は定期的に診察を受け、効果や副作用を確認しながら、必要に応じて薬の種類や量を調整していきます。
その他の治療
薬物療法で効果が見られない場合は、紫外線を使った光線療法を行うこともあります。皮膚の状態が落ち着いてから、色素沈着(色素が沈着して皮膚が濃くなること)や赤みが気になる場合は、レーザー治療を検討されることもあります。
毛孔性紅色粃糠疹になりやすい人・予防の方法
毛孔性紅色粃糠疹の原因は完全には解明されていないため、確実な予防法はありません。ただし、日光、HIV感染症、軽微な外傷、自己免疫疾患などが発症に関わっていることが分かっています。
そのため、過度な日光浴を避けることや、日焼け止めを適切に使用すること、皮膚を傷つけないよう注意することで、症状の悪化を防げる可能性があります。また、自己免疫疾患のある方は主治医に相談しながら、適切に体調管理をおこないましょう。
症状の変化は定期的にチェックし、気になることがあれば医師に相談することをおすすめします。症状の悪化が見られた場合や新たな症状が出現した場合は、できるだけ早く受診しましょう。
関連する病気
毛包性角化症
アトピー性皮膚炎乾癬
魚鱗癬毛孔性苔癬扁平苔癬毛包性膿疱症
単純性痤瘡
好酸球性毛包炎
肥満細胞症
毛包性扁平上皮癌
参考文献
J-Stage「毛孔性紅色粃糠疹」
J-Stage「手指関節の急速な破壊を伴う多関節炎を合併した毛孔性紅色粃糠疹の一例」
医療法人社団豊正会 大垣中央病院「毛孔性紅色粃糠疹(もうこうせいこうしょくひこうしん)」
MSDマニュアル プロフェッショナル版「毛孔性紅色粃糠疹」

