原発性腋窩多汗症の前兆や初期症状について
原発性腋窩多汗症の初期症状は思春期頃の年齢から徐々に現れ始めることが多いです。特徴的な症状は気温や身体活動、精神的なストレスと必ずしも関係しているとは限らない状況でも、大量の汗をかくことです。
大量の発汗により衣服の汚れが目立ち、1日に何度も着替えが必要になることもあります。また、汗が原因で身体の臭いが強くなることも少なくありません。
このような状態が続くと、対人関係や日常生活に支障をきたす場合もあります。症状に気づいたら早めに医療機関へ受診しましょう。
原発性腋窩多汗症の検査・診断
原発性腋窩多汗症には6つの診断基準があります。
症状の出始めが25歳以下
身体的に左右対称で発汗がみられる
睡眠中は発汗しない
1週間に1回以上多汗のエピソードがある
家族歴がある
症状によって日常生活に支障をきたす
出典:日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023 年改訂版」
また、実際にどれくらいの汗をかいているのか、定性的にもしくは定量的に測定する検査があります。
定性的測定法は視覚的に汗の量や範囲を調べられる検査で、ヨード紙やヨード液を用います。どちらの検査も発汗が多い部分の色の変化を確認する検査です。
ヨード紙やヨード液を発汗部位に塗布すると、たくさん汗が出る場所は黒や紫に変化するため、汗の量や範囲が確認できます。
定量的測定法は汗の量を正確に測定する検査です。発汗部位に特殊な紙を貼り付け、汗を吸収させた後に紙の重さを測定することで汗の量を計る検査や、カプセルやシリコンを使用して発汗量を測定する検査などがあります。
実際の診察の場では、患者本人の「大量の発汗により日常生活に支障をきたしている」という訴えと、定性的測定法の実施によって診断することもしばしばあります。

