パート主婦のユリは、潔癖症の夫・ケンと中学生の息子・レン、そして厄介な義母と同居しています。ある朝ユリは、マヨネーズを直に舐める義母の姿を目撃。
ケンの指示でユリが調味料を処分すると、義母は昔から舐めていたことを暴露。さらに、私はキレイだからと、すすぎ中の洗濯機に汚れた下着を放り込みます。
その日から食事と洗濯を別にする生活がスタート。すると義母は、暗闇でカップ麺をすすって見せたり、ご近所さんに「嫁にいじめられている」と吹聴したりと大暴走。しかし家族は、義母を相手にしません。
孤立した義母は、自分の味方に義姉・ミサキを召喚。義姉は義母の不潔さを「生理的に無理」と認めながらも、「私は外の人間だから」と安全圏から正論を振りかざし、同居するユリたちに面倒を押し付けようとします。
あまりに無責任な義姉の態度に、ケンは「母さんの世話も同居も嫌なのに、なぜ『いい娘』アピールをするのか?」と疑問を抱き、ある核心を突く質問を投げかけ……?
義姉が「いい娘」を演じる理由
都合が良すぎる主張を続けるお義姉さんは「私はいい娘なの! お母さんの長電話にも付き合ってあげてるし、食事もしてあげてる」と言います。
でも、私は不思議でした。お義母さんの面倒を見るのが嫌で、同居も無理だと言うお義姉さんが、なぜお義母さんにそこまでしていい顔をするの……?













義母の電話は被害妄想と悪口のオンパレード。それを毎日聞くなんて、昔から面倒ごとを避けてきた義姉らしくないとケンさんは言います。
「何か裏があるんじゃないのか?」
ケンさんが怪しむと、義姉は「ビジネス……じゃなくて愛よ!」と口を滑らせ、さらに問い詰められると、衝撃の事実を白状しました。
「感謝の気持ちを送ってくれる。お母さんが『いつも話を聞いてくれてありがとう』ってくれるのよ! たかが月3万くらいよ! 文句ある!?」
なんと義姉は、義母からお小遣いをもらうために、適当に話を聞いて機嫌を取っていたのです。生活費を負担し、ストレスに耐えている自分たちを差し置いて、安全な場所からお金をもらっていた義姉に、ケンさんは激怒。
「精神的苦痛への慰謝料よ! タダでできるわけないじゃない!」と逆ギレする義姉に、ケンさんは冷たく言い放ちました。
「わかった。なら母さんに話そう。姉さんは金が目当てでやさしくしてるだけ。金がないなら縁を切るってな」
その言葉に、青ざめ「やめて!」とすがりつく義姉にケンさんは、義母にバラさない代わりに「今後一切、母さんの肩を持つな」「俺たちの言う通りにしろと突き放せ」と条件を突きつけ、義姉を完全に黙らせたのでした。
◇ ◇ ◇
義母と同居する苦労を知っていて、それをユリさんたちに押し付け、自分は義母にいい顔をして、お小遣いをもらっていた義姉。しかも、そのお小遣いを「精神的苦痛への慰謝料」と言ってのける姿には心底あきれてしまいますね。
身勝手な論理で家族を振り回す相手には、正面から議論するよりも、ケンさんのように相手の「弱み」や「本当の動機」を冷静に見極め、逃げ道を塞いで交渉することが、理不尽な要求を退けるためのもっとも有効な手段なのかもしれません。感情的な相手に対しては、こちらも感情的になるのではなく、客観的に状況を見極め、冷静に対応したいですね。
次の話を読む →著者:マンガ家・イラストレーター 小出ちゃこ 著者:原作者 福子

