テント選び、サイズだけで決めると後悔する…“素材”で快適さが別物だった

テント選び、サイズだけで決めると後悔する…“素材”で快適さが別物だった

テントを選ぶ際、まず目がいくのがサイズや構造・デザインだが、意外と重要なのがテントの素材。そこで今回はテント素材について、じっくり解説しよう。

1. テント素材の基本

テントの素材は、キャンプの快適性を大きく左右する重要な要素である。形状や広さだけでなく、素材の特性によって、結露のしやすさ、遮光性、重さ、扱いやすさまで変わってくる。
とくに初心者の場合、素材の違いを理解しているかどうかで、テント選びの満足度が大きく変わると言っていい。

テント選び、サイズだけで決めると後悔する…“素材”で快適さが別物だった
テント素材を知ることで快適なキャンプを

現代のテントに使われる素材は主に四種類。もっとも一般的なポリエステル(Polyester)、軽量特化のナイロン(Nylon)、近年人気の高いTC(Polycotton)、そしてクラシックなコットン(Cotton)。
これらはそれぞれ異なる性質を持ち、向いているキャンプスタイルも異なる。素材選びの基本は、この四種類を押さえるところから始まる。

2. 【素材別】特徴と向いているキャンプスタイル

それぞれの素材には得意分野がある。同じ「テント」であっても、素材によって使い心地は大きく変わる。ここでは、それぞれの素材がどんな場面に適しているのかを丁寧に整理する。

2-1. ポリエステル(Polyester)

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リサイクルポリエステルを使用したテント

ポリエステルはもっとも広く使われており、扱いやすさとバランスの良さが特徴だ。耐水性に優れ、雨に濡れても乾きやすい。紫外線への耐性も高く、長期間の使用に適している。こうした扱いやすさから、ファミリーキャンプや初めてテントを購入する人に向いている素材だ。

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テフロン撥水耐久加工を施したテント

弱点は遮光性や断熱性で、真夏の直射日光の下ではテント内が暑くなりやすい。しかし近年は遮光加工を施したモデルも多く、標準的なポリエステルより涼しさを確保できる製品が増えている。いずれにしても、総合力の高さは魅力で、迷ったらまず候補に入れたい素材である。

2-2. ナイロン(Nylon)

ナイロンは軽さに特化した素材だ。山岳テントやウルトラライト系のテントでは主流となっており、荷物を少しでも軽くしたいソロキャンパーや登山者から支持されている。収納サイズが小さいため、バックパック一つで移動したいスタイルとも相性が良い。

テント選び、サイズだけで決めると後悔する…“素材”で快適さが別物だった
軽量なナイロン素材はソロキャンプと相性がいい

ただし紫外線に弱く、長時間日差しを受けると劣化しやすい。また、水を含むと生地が伸びやすく、雨の中ではテンションが緩むことがある。火の粉にも弱く、焚き火が近くにある環境では穴が開く可能性が高い。軽量性を最優先する人には非常に魅力的な素材だが、万能ではない。

2-3. TC(Polycotton)

TC素材はポリエステルとコットンを混ぜた生地で、雰囲気の良さと機能性を両立している。結露しにくい素材として知られており、朝起きたときにテント内側が濡れにくいという快適さがある。遮光性が高く、夏でもテント内が比較的涼しく、冬は外気の寒さを軽減してくれる。

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ポリエステルとコットンの混紡がTC

焚き火との相性が良いのも特徴だ。火の粉で穴が開きにくく、焚き火キャンプが好きな人にはありがたい素材である。一方で、重量があり、雨の日は乾燥に時間がかかるなどの弱点もある。扱いやすさではポリエステルに劣るが、快適性と雰囲気を重視する人に向いている素材だ。

2-4. コットン(Cotton)

コットンは、もっとも自然な風合いと快適性を持つ素材である。湿気を吸う特性があり、結露がほとんど発生せず、テント内の空気が落ち着いている。遮光性も非常に高く、真夏でもテント内の明るさをしっかり抑えてくれる。温度調整の面でも優れており、夏は涼しく、冬は暖かいという利点がある。

ただし、とにかく重く、雨を含むとさらに重量が増す。乾燥に時間がかかるため、撤収時間が限られている状況では扱いにくさを感じることもある。オートキャンプでじっくり滞在したい人、自然な雰囲気を楽しみたい人に向いている素材だ。

配信元: GARVY PLUS

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