要支援と要介護の違い|認定基準や利用可能サービスの違い、認定の流れを解説

要支援と要介護の違い|認定基準や利用可能サービスの違い、認定の流れを解説

要介護状態区分の認定基準

要介護状態区分の認定基準

要介護状態区分は、心身の状態に応じて必要な支援量を段階的に示すための仕組みです。特に重要なのが、介護に必要と推計される時間を基準として区分を決める方法です。基準時間は客観的な判断材料となり、要支援から要介護までの違いを明確に示す指標として用いられています。

要介護状態区分が決まる流れ

要介護状態区分は、生活動作や認知面の状況をもとに必要な介助の量を整理し、支援内容を検討するための前提として設定されています。区分は要支援1・2、要介護1〜5の7段階で構成され、数字が上がるほど支援量が多い状態を示します。

判断には客観的な基準が用いられ、日常生活のどの場面で手助けが必要になるのか、どの程度の頻度で支援が必要かなどが確認されます。こうした段階づけによって、生活で補うべき部分が明確になり、介護保険サービスを選ぶ際の土台が整えられます。区分が示されることにより、支援の量や範囲を計画的に調整しやすくなる点が特徴です。

要支援の認定基準

要支援1・2は、生活動作の多くが自立しているものの、一部で見守りや軽い手助けが必要な状態を指します。判断の基準となるのが介護に必要な推計時間で、要支援1は25分以上32分未満、要支援2は32分以上50分未満とされています。これは、生活動作や身の回りの支援に必要な手間を時間に換算したもので、実際の支援提供時間とは異なります。要支援に分類されることで、生活機能の維持や悪化予防を目的とする介護予防サービスを中心に利用でき、生活の安定を図る支援につながります。

要介護の認定基準

要介護1〜5は、生活動作に必要な介助の量に応じて区分されます。基準時間は次のとおりです。要介護1は50分以上70分未満、要介護2は70分以上90分未満、要介護3は90分以上110分未満、要介護4は110分以上130分未満、要介護5は130分以上が目安です。支援が必要な場面が増えるほど基準時間が長くなり、生活全体を支える介助の必要性が高まります。要介護では、身体介護を含む多様な支援が求められるため、福祉用具の活用や訪問介護、デイサービスなどの組み合わせが重要です。基準時間による整理は、状態に応じた支援量を過不足なく組み立てるための根拠となり、生活の継続を支えるために欠かせない指標です。

要支援/要介護と認定された方が受けられる介護保険サービスの違い

要支援/要介護と認定された方が受けられる介護保険サービスの違い

要支援と認定された場合に利用できるサービスは、主に介護予防を目的とした内容です。介護予防訪問介護や介護予防通所介護、生活支援を組み合わせたサービスなどがあり、体力の維持や生活リズムの安定を図りながら、できる限り自立した生活を続けることを目指します。地域の支援体制と連携し、自宅での暮らしを保つための取り組みが中心になる点が特徴です。

一方、要介護と認定された場合は、生活全般を支えるための支援が幅広く選択できます。訪問介護による身体介護、通所介護による生活支援や機能訓練、短期入所生活介護、福祉用具の貸与や住宅改修など、日常生活を補うための多様なサービスが提供されます。生活動作に介助が必要な場面が多くなるため、支援量の調整やサービスの組み合わせが重要です。

また、要支援では原則として介護予防に特化したサービスが中心であるのに対し、要介護では身体介護を伴う支援が含まれる点が大きな違いです。これにより、同じ在宅生活であっても必要な支援内容が大きく変わり、生活の組み立て方にも影響が出ます。自身の状態に合ったサービスを選ぶことで、生活の安心感につながりやすくなります。

配信元: Medical DOC

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