「嫌いな奴が泣いてたらうれしい」?野菜嫌いの息子に「かわいそう作戦」が通用しなかった驚きの理由【作者に聞く】

「嫌いな奴が泣いてたらうれしい」?野菜嫌いの息子に「かわいそう作戦」が通用しなかった驚きの理由【作者に聞く】

ピーマンだけを残してしまう子供になんとか食べさせようとする母は?
ピーマンだけを残してしまう子供になんとか食べさせようとする母は? / 画像提供:伊東(@ito_44_3)

子どもの好き嫌いで食事のたびに頭を悩ませる親は多い。肉や魚は食べるのに、野菜だけは断固拒否。そんな偏食気味な子どもに、どうにかして野菜を食べさせようと奮闘する親の姿を描いたのが、伊東さん(@ito_44_3)の創作漫画「子育てに正解はない」だ。ピーマン嫌いの息子に挑む母親の姿を描いた本作には、現在までに7.5万ものいいねが寄せられている。


作者の伊東さんは、SNSをメインに毎日投稿を目指して5コマ漫画を発信。以前、電車で泣く赤ちゃんに「うるさい!」と怒鳴る相手を一喝する「強い母子」の漫画で50万超のバズを巻き起こした話題の作家だ。現在は社会問題をクスリと笑えるギャグに昇華させた作品をKindleで無料公開しており、これまでに数多くのバズ漫画を世に送り出している。

■「かわいそう作戦」を粉砕する残酷な正論
「子育てに正解はない」1
「子育てに正解はない」1 / 画像提供:伊東(@ito_44_3)
「子育てに正解はない」2
「子育てに正解はない」2 / 画像提供:伊東(@ito_44_3)
「子育てに正解はない」3
「子育てに正解はない」3 / 画像提供:伊東(@ito_44_3)


食事の時間、嫌いなピーマンだけを残してしまった息子。ピーマンは苦味があり、子どもが苦手な野菜ランキングで必ず上位に入る強敵だ。母親は一工夫を試み、残されたピーマンを手に取り「ウエーン、ボクノコト食テヨ〜」とかわいい声でひと演技。「残された野菜がかわいそう」と訴える作戦に出た。

しかし、息子の反応は予想だにしないものだった。「嫌いな奴が泣いていたら逆にうれしくなるんだけど」。あまりにシュールで残酷な正論に、母親は絶句する。伊東さんによれば、「こういうことをしている家庭もあるかなという感覚で取り入れた」エピソードだが、今回はオチのために、あえて子どもに捻くれてもらったのがポイントだという。

■性格に合わせた「逆転の発想」は正解か

野菜には成長に欠かせない栄養素が含まれており、親としては少しずつでも克服してほしいと願うもの。しかし、嫌いなものを無理やり食べさせれば、かえって嫌悪感を強めてしまう恐れもある。自主的に食べてほしいと願う母親は、息子の捻くれた性格を逆手に取り、真逆のアプローチを思いつく。

結果として野菜を食べさせることには成功したが、子どもの性格に合わせて「捻くれた心理」を利用することが、教育として本当に正解なのか。子育てに唯一の正解はないということを、本作は鋭く、そしておもしろく突きつけている。偏食に悩むすべての親にとって、本作は共感と気づきに満ちたエピソードと言えるだろう。

取材協力:伊東(@ito_44_3)

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