「更年期障害」と聞くと女性の症状だと思われる方も多いのではないでしょうか。しかし実は男性でも発症することがあるのです。
それは更年期障害には男性ホルモンが大きく関わっているからです。男性でも睡眠障害や性機能障害などが現れることがあります。
その症状は多岐にわたって現れます。普段の生活にも支障をきたす場合がありますので、早めの受診を心がけてください。
※この記事はメディカルドックにて『「男性更年期障害(LOH症候群)」の初期症状・何科を受診するべきかご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
袴田 康宏(医師)
男性更年期障害(LOH症候群)の治療法と注意点

男性更年期障害(LOH症候群)の治療法を教えてください。
男性更年期障害(LOH症候群)の治療法には、以下のようなものがあります。 男性ホルモンのテストステロンを補充することで、性欲や勃起力などの性機能を改善し、疲労や体力の減退などの症状を軽減する「ホルモン療法」不安や抑うつなどの精神症状を改善する「抗抑うつ薬」
睡眠障害を改善する「睡眠導入剤」
代謝を改善し、症状を軽減する「ダイエットや運動」
ストレスや不安などの心理的な要因に対処する「心理カウンセリング」
筋肉量や筋力の減退を軽減するために行う、炭水化物やタンパク質などの「補充療法」
一部の男性には、ホルモン療法に対して適応性がないため、「代替療法」が提供されることがあります。例えば、睾丸細胞から男性ホルモンを製造するための医療技術があります。
適切な治療法は、個人差があるため、医師と相談しながら決定していくことが大切です。
男性更年期障害(LOH症候群)の治療費用はどのくらいかかりますか?
治療を受ける場合の費用は、個人差がありますが、長期にわたって継続すればするほど治療費用も多くかかってきます。また、上記のように治療費用には個人差がありますので、医師と相談しながら治療を受けることが重要です。男性更年期障害(LOH症候群)の治療費用は、症状や個人差により異なります。
男性更年期障害は、加齢・ストレス・男性ホルモン(アンドロゲン)低下などが原因で生じる場合が大半です。
その内、加齢に伴う男性ホルモンの減少によって生じる病態は近年、加齢男性性腺機能低下症候群Late-onset hypogenadism(LOH症候群)と呼ばれています。
LOH症候群の本質はアンドロゲン低下に伴う多臓器機能障害です。
いわゆる「男性更年期障害」の症状は大きく精神症状・身体症状・性機能症状の3つに分類されます。
ただし、その症状のほとんどが「うつ病」などの精神神経科疾患と重なる場合が多く、症状からだけでは、はたして本当に「男性ホルモンの低下=LOH症候群」が主要な原因であるのかどうかの鑑別は難しいです。
男性更年期障害(LOH症候群)の過ごし方で気をつけることなどあれば知りたいです。
男性更年期障害(LOH症候群)の過ごし方で気をつけることには、以下のようなものがあります。男性ホルモンのバランスを整え、疲労や体力の減退を防ぐために「適度な運動をする」
代謝を改善し、症状を軽減するために「健康的な食生活を心がける」
疲れを取り除き、睡眠障害を防ぐために「十分な睡眠を取る」
喫煙やアルコールは、男性ホルモンのバランスを悪化させ、症状を悪化させることがあるため「禁煙やアルコールを控える」
心理的なストレスは、不安や抑うつなどの精神症状を引き起こすことがあります。ストレスを軽減するために「心理的なストレスを軽減する」、さらには心理カウンセリングを受けることが有効です。
治療効果には個人差がありますので、「医師と相談しながら治療を受ける」ことが重要
最後に、読者へメッセージをお願いします。
少し前までは「更年期障害」といえば女性の症状のことを指していました。しかし男性でも陰ながら苦しんでいた人もいると思います。現在では認知度も上がってきて知名度もあります。
男性で50歳前後の人で「あれ、もしかして更年期障害かも・・・・・・」と思ったらすぐ内科か内分泌科を受診してください。
編集部まとめ

さていかがでしたか。男性の更年期障害を知らなかった人もご理解いただけたのではないでしょうか。
50歳前後の男性でなんだか最近調子が出ないなと思ったら、男性の更年期障害かもしれません。
すぐ内科か内分泌科を受診しましょう。ホルモンに起因するので自然なことです。誰もがなり得るのです。

