結婚・出産しても消えない。「信仰なき者は不幸」母の呪いが、私を蝕む理由|実母の宗教勧誘に悩んだ話#1

結婚・出産しても消えない。「信仰なき者は不幸」母の呪いが、私を蝕む理由|実母の宗教勧誘に悩んだ話#1

成長とともに違和感を覚える

女子高生 悩み

でも、成長するにつれて、私は強烈な違和感を抱くようになったのです。

「お母さん、それって本当? 科学的には別の理由があるんじゃないの?」

高校生のころ、勇気を出してそう言った私に、母は悲しそうな、それでいて、どこか軽蔑を含んだような目で言いました。

「すみれ、あなたはまだ何も分かっていないのね。信仰心がないと、いつか不幸になるわよ」

その言葉が、呪いのように、私の胸に深く突き刺さりました。

私は母を愛していましたが、母が愛しているのは「私」ではなく、「同じ信仰を持つ娘」なのではないか…。そんな疑念が、30歳になった今も、私を苦しめているのです。

新平には、「母は少し信心深いところがある」とだけ伝えていますが、実態は、そんな生やさしいものではありませんでした。

「すみれ、聞いてる?」

新平が私の顔をのぞき込みます。

「……あ、ごめん。ちょっと寝不足かな」

「ムリするなよ。今日は俺が美鈴をみるから、少し横になりな」

新平に甘えて寝室へ向かう途中、また、スマートフォンがふるえました。

母からの着信。いやな予感がして、私はふるえる指で、通話ボタンを押しました。

あとがき:愛という名の呪縛

「あなたのため」という言葉ほど、逃げ場のない重みを持つものはありません。

すみれさんが感じていたのは、母への愛ゆえに、断ち切れない苦しみです。家族だからこそ、価値観のズレはするどいナイフのように心を抉ります。

新平さんの優しさが救いである一方で、秘密を抱える罪悪感に胸がしめ付けられる第1話。彼女が抱える「違和感」の正体は、多くの女性がどこかで共感してしまう、切実な痛みなのではないでしょうか。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

記事作成: ゆずプー

(配信元: ママリ

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