「肛門がんの治療中の注意点」は何かご存じですか?再発の有無も医師が解説!

「肛門がんの治療中の注意点」は何かご存じですか?再発の有無も医師が解説!

排泄時に異常な痛みや出血した経験は、誰しもあると思います。「鮮やかに鮮血しているから切れただけで大丈夫」と安心している方も多いでしょう

しかし出血や痛みが出現した場合は肛門がんかもしれません。そこで今回は肛門がんについて詳しく解説したいと思います。

肛門がんの治療方法・予後などについて気になる疑問にお答えします。ぜひ、最後までご覧ください。

※この記事はメディカルドックにて『「肛門がん」を疑う症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

肛門がんの治療方法や過ごし方

医師

肛門がんの治療方法を教えてください。

肛門がんの治療方法は、放射線治療・化学療法・免疫療法・手術があります。放射線治療と化学療法は併用されることもしばしばです。治療は、病気の進行度や患者の健康状態に合わせて適切に行います。放射線治療では放射線を使って腫瘍を直接照射して治療する方法です。手術が困難な場合は特に有効で、手術後に予防的治療として行うこともあります。一方、化学療法は腫瘍に投薬による治療で、細胞を死滅させる治療方法です。手術・放射線治療の後に残存してしまったがん細胞を減らす場合にも行います。免疫療法は患者の免疫機能を高めることで、がん細胞を攻撃する治療方法です。そして肛門がんの治療において、腫瘍を切除する手術は一番有効な治療方法です。手術にも様々な方法がありますが、腫瘍の状態に応じた方法で行います。ちなみに複数・同時に行う治療を組合せ療法といい、相乗効果を狙って行います。

肛門がんの治療中や治療後に注意することはありますか?

肛門がんの治療中および治療後は、次のことにご注意ください。生活習慣病と深く関わっていますので、食生活は意識しなければなりません。喫煙・過度の飲酒・高脂肪な食事・高カロリーな食事・栄養バランスが偏った食事などは注意が必要です。他にも、放射線療法・化学療法を行っている患者は、副作用を引き起こす可能性があります。具体的には、吐き気や疲れです。また、手術を行った場合は術後のケアが必須となります。痛み・出血・炎症・術後の感染症にご注意ください。これらは患部を清潔にした上で、場合によっては医師の指示のもと、投薬が必要です。他にも、肛門がんの治療は完治に時間を要することがあります。そのため、病気や治療によるストレス・不安を感じてしまいます。その様な場合は、心理的サポートを受けてください。少しでもストレスや不安を軽減・解消することが大切です。何よりも、治療後も定期的な検査を受けてください。これは転移・再発を調べるためです。

肛門がんは再発する可能性もあるのでしょうか?

肛門がんに限らず、残念ながらがんは再発の可能性があります。再発する確率はがん発見時の進行度合い・治療方法・患者さんの健康状態によりけりです。ポイントは継続的な検査を受けて、早期発見・早期治療を行ってください。これらは再発を防ぐために重要となります。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

肛門がんについて詳しく解説しました。一番重要なことは、症状が出た場合に放置しないことです。仮に肛門がんでなかったとしても、他の病気かもしれません。症状が症状だけに、病院に行きずらいとのご意見も頂いております。ですが、手遅れになってしまっては悔やんでも悔やみきれません。早めに病院で医師の診察を受けてください。

編集部まとめ

男性
今回のテーマは肛門がんです。肛門がんとは、肛門にできる悪性腫瘍のことで、再発・転移の可能性があります。また、大腸がんや直腸がんの発生源ともいわれているのです。

年齢とともに発症リスクが高まるほか、若年層であっても生活習慣が荒れていると発症リスクが高まります。以下の症状には注意が必要です。

血便

便秘・下痢

肛門周辺の腫れや痛み

腫瘍・腫脹

上記の症状が見受けられたら、まずは肛門科を受診してください。検査の方法は以下の通りです。

医師による診察

肛門検査

直腸検査

組織検査

CTスキャン

MRI

血液検査

治療方法は以下の4つの方法があります。

放射線治療

化学療法

免疫療法

手術

肛門がんは転移・再発する恐れがあるのです。そのため、治療後も定期的に検査を受けてください。何よりも生活習慣に気を配り、健康維持に努めましょう。

参考文献

肛門がん(がん情報サービス)

肛門がんの治療(がん情報サイト)

配信元: Medical DOC

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