
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『至高のプレゼント』を紹介する。作者のTomopenさんが、12月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、Tomopenさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■雑貨屋でゆびわを手にとるペンペン

雑貨屋へ買い物に来たおねえさんとペンギンのペンペン。何かを見ているペンペンの手元をおねえさんが覗き込むと、ゆびわを持っていた。おねえさんは「指ないのに!?」と衝撃を受けながらも購入。
その後、ペンペンは「ねえねえ」とおねえさんの手を引っ張り、薬指にゆびわをはめる。おねえさんは、そんなペンペンの行動に“イケペンすぎる…”と目がハートになって…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「イケペンすぎる」「ときめく」「やり取りがかわいい」「できるペンペン」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・Tomopenさん「日常の中にある小さな気持ちを丁寧にすくい取るような作品を描き続けたい」

――『至高のプレゼント』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
以前、全く別の場所でラブコメを描いた際に「恋に落ちる瞬間を描け」と言われたのをふと思い出したのがきっかけです。恋なの…?とは思うのですが、大切なのは「気持ちが動く瞬間」ではないかと考えています。キャラクターの心が動けば、それを見る読者の気持ちも一緒に動いてくれるのでは…動いてほしいなあ…という思いで描きました。
――本作では、「指ないのに !?」という困惑したセリフが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
「指ないのに !?」というセリフは人間に対しては絶対に出てこないので、ペンペンだからこそ成立するシチュエーションを楽しんでほしかったシーンです。動物キャラクターは擬人化されがちだと思います。分かりやすさを優先すると、どうしてもそうなってしまう。このペンペン漫画も、ペンペンは喋っているし人間の子どものように振る舞う場面が多いのですが、「あくまでペンギンである」という点は忘れないよう、なるべく描写するようにしています。そこが少しでも伝わっていたらうれしいです。
――本作含め、ペンペンの漫画でお気に入りのエピソードやシーンがあれば、理由と共にお教えください。
やっぱり汚れたペンペンを拾って連れて帰るエピソードですね。最初の物語なので。それまではどちらかというとイラストアカウントだったのですが、これを最初にアップした時の反応がとても良くて、「ああ、こういう漫画を描いてもいいんだ」と方向転換するきっかけになりました。サクッと読めるよう短編が多いのですが、いくつか描いた長編はどれも思い入れが深いです。長い分、キャラクターや内容に振り幅を持たせられますし、イメージを描き切れたときの達成感が楽しいので。だだ、描くのにカロリー消費が激しすぎるのが難点です。脳汁は出ますが(笑)。
――主要キャラクターの性格についてお教えください。
ペンペンについてはとにかく素直さ、優しさ、穏やかさで、怒りの感情は持たせないようにしています。キャラクターが強いネガティブ感情を持つと、そのストレスは読む人にも伝わってしまうので、ペンペン漫画ではそれを避けたいと考えています。一方でツッコミ役も必要なので、友達ペンギンのトモペンは強気で直情的な性格。鳩のハトオにはよく怒っています。ハトオは自己中心的で現実的な、ちょっと嫌われ役です。おねえさんを始め人間キャラ達は読者の視点とイコールになる存在のつもり描いているので、個性はだいぶ控えめかもしれません。
――Tomopenさんが描くペンペンはとても表情豊かで愛らしくように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
「かわいく描こう」と意識しすぎないことを大切にしています。ビジュアルは盛らずにエピソードやシチュエーションでかわいく見えたらいいな、という感覚です。逆に人間キャラはつい描き込みたくなってしまうのですが、ペンペンとのバランスを考えてできるだけ抑えています。最近はだんだん細かい作画になりがちなので、控えなければ……と自分に言い聞かせています。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからも、日常の中にある小さな気持ちを丁寧にすくい取るような作品を描き続けたいです。単純で素直すぎるペンペンを見て、読んだ人が少し肩の力を抜けたり、何かを思い出したりできるような漫画を届けられたらと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもペンペンの漫画を読んでくださって、本当にありがとうございます。ちょっとしたスキマ時間を楽しく埋めてもらえればうれしいです。これからも、ペンペンたちをゆるく見守ってくださいね。たまに声掛けてくれるともっと頑張れます!

