「ここか…?」困惑する配達員と誤配リスク
一方で、表札がないことによるデメリットも確実に存在します。その最たるものが「配達トラブル」です。
郵便局員や宅配ドライバーからは、「表札がないと、本当にこの家で合っているのか確証が持てない」「誤配が怖くてポストインできない」という切実な声が。
ネット通販やフードデリバリーの利用が日常化した今、配達員への配慮として「苗字くらいは出しておかないと申し訳ない」「夫が配達員だけど、表札がある家は本当に助かると言っていた」と、最低限の表示は必要だと考える人も少なくありません。
また、「子ども会の配布物を配るときにどの家か分からなくて困った」など、地域コミュニティ内での不便さを指摘する意見もありました。
「筆記体」「番地のみ」…現代流の“折衷案”
「名前は出したくないけど、不便なのも困る」。そんなジレンマの中で、最近では表札の出し方にも工夫が見られます。
【筆記体のローマ字にする】
パッと見では名前だと認識しづらく、じっくり読まないと判読できないようなデザイン性の高いフォントを採用する。「セールス除けにはなるが、配達員さんは確認できる」という絶妙なラインです。
【番地だけを大きく出す】
名前の代わりに「1-23-4」といった番地プレートだけを目立つように掲示する。これなら個人名は出ませんが、住所を確認したい配達員にとっては十分な目印になります。
【ポストにだけ小さくテプラ】
門柱には何も出さず、敷地内に入らないと見えないポストの投函口にだけ、小さく名前を貼っておく。
「隠す」と「見せる」のバランスを取りながら変化している日本の表札事情。
防犯を優先するか、利便性を取るか。あなたの家では、表札をどうしていますか?
(LASISA編集部)

