
えんぷれあ・稲垣塗装所は、運営する仏壇リメイク「結壇(ゆいだん)」を通じ、仕事が減少する仏壇職人に新たな雇用と役割を生み出すプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングサイトのFor Goodにて1月26日(日)まで支援を募集している。
現代の暮らしに合わせた祈りの場を実現

木工や塗装、漆など、分業と協力によって成り立ってきた静岡の職人文化において、仏壇職人も長年ものづくりを続けてきた。しかし近年、生活様式の変化や仏壇需要の低下に伴い、職人の仕事も年々減少。本業だけでは生活できず、アルバイトなど他の仕事に従事する人も少なくないという。
こうした現状を受け、えんぷれあは全国から獲得した仕事を外部の仏壇職人へ依頼することで自らの得意分野に専念できる環境を整え、仏壇職人が「技術で生計を立てられる社会」を目指そうと考えた。

そこで、2024年からスタートした取り組みが仏壇リメイク「結壇」だ。
いまある仏壇の素材や部材を活かし、手のひらサイズの仏壇へとリメイク。住環境や家族構成の変化により従来の仏壇をそのまま受け継ぐことが難しい人でも、無理のないかたちで手を合わせ続けられる選択肢を提供する。また、仏壇の引き取りから供養、リメイク、納品まですべての工程を一括して対応する点も大きな特長。

これまでに100件以上の仏壇リメイクを行っており、現在は静岡県内のさまざまな職人と連携して手に職を持つ人が得意な仕事に集中できる環境づくりを進めている。
実際に、70代の職人が「結壇」をきっかけとして季節的なアルバイトを辞め、再び本来の職人仕事へ戻ることができた事例も生まれているという。
職人が手仕事で生計を立てられる未来へ

今回、仏壇職人たちの新しい役割づくりに挑戦するクラウドファンディングを1月26日(日)まで実施している。プロジェクトの目的は、仏壇を処分せざるを得ない現状と向き合いながら、職人が本来得意としてきた手仕事で生き続けられる仕組みを作ることだ。
分業で成り立つ仏壇づくりでは、特定の職人に限らずさまざまな分野の職人へ仕事を依頼する形をとっている。そのため、支援金は仏壇リメイクを担う職人への仕事依頼費として活用。また、このプロジェクトをきっかけに、売上をさらに職人の仕事へと循環させていきたいとしている。
クラウドファンディングの終了後、リターンとしてリメイク品以外を2月上旬頃より、また「結壇」サービス関連品を5月上旬頃より発送開始する予定。
現代のライフスタイルに合わせて供養を続けられるうえに、仏壇職人の技術と生活を守ることにもつながるプロジェクトを支援してみては。
For Good:https://for-good.net
プロジェクト名:50年続く仏壇再生工房が供養の新しい形。仕事が減少する職人さんに新しい役割を。
「結壇」公式ホームページ:https://yuidan.jp
(紫原もこ)
