追い打ちの連絡も無視し、みのりはれいこを「人生の優先順位」から外した。数か月後、家族と穏やかな休日を過ごすみのり。誰にも振り回されない時間の尊さを噛み締め、本当に大切な人だけを愛する日々へと歩み出す。
ストレスから解放されていると実感
れいこからのメッセージを未読のまま放置して、3日が経ちました。 不思議なことに、今まで感じていた焦りや罪悪感は、驚くほど消えていました。
むしろ、スマホが震えるたびにビクビクしていたストレスから解放され、誠と健との時間に集中できている自分に驚きました。
4日目の夜には、さすがに不審に思ったのか、れいこから連絡が来ました。
「おーい!見てる? 返信忘れてるよー!笑 いつ空いてる?」
ブロックはせずとも、心を平穏に保てるようになった
相変わらずの調子。そこに、私の気持ちを慮る様子は1ミリもありません。 私は、もう返信をしないことに決めました。
「ブロックしないの?」と恭平に聞かれましたが、私は首を振りました。
「いいの。ただ優先順位を下げただけ。連絡がきても返信できないときはしないし、そのうち気持ちが変わったら連絡とるし」
かつては、何でも話し合える親友だと思っていました。 でも、人は変わります。環境が変わり、親になり、守るべきものができた時、その人の本質が浮き彫りになる。 彼女は「甘え」を「友情」とはき違え、私は「我慢」を「優しさ」だと勘違いしていました。
それから1か月。彼女からの連絡は途絶えました。 他に気の合う友人がいるのか、はたまた返信をしない私に腹を立てているのかもしれません。どちらでもいいことでした。

