寝たきりの状態がどれくらい続くと廃用症候群になる?症状の進み方や予防法を解説

寝たきりの状態がどれくらい続くと廃用症候群になる?症状の進み方や予防法を解説

廃用症候群のチェック方法

廃用症候群のチェック方法

廃用症候群は初期であれば回復が期待できます。日々の様子を丁寧に観察し、兆候を見逃さないようにしましょう。以下のような変化がみられたら廃用症候群のサインである可能性があります。

以前よりも立ち上がりや歩行が遅くなった

ベットから起き上がることを嫌がる

少し動いただけでも疲れている

関節が硬くなってきた

食欲が低下している

表情が乏しくなり、会話が減った

こうした変化がみられたら、寝たきりの期間に関わらず、医師やケアマネジャーに相談しましょう。リハビリの早期開始で廃用症候群の進行を食い止め、日常生活自立度の維持が可能です。

寝たきりの方の廃用症候群を予防する自宅ケア

寝たきりの方の廃用症候群を予防する自宅ケア

廃用症候群は身体を動かさないことで徐々に進行します。一方で、少しでも身体を動かす習慣を取り入れることで予防に効果が期待できます。特別な運動や器具は必要なく、日常生活のなかで身体を意識的に動かすことがポイントです。

予防ケアの際には「お願いしていい?」「一緒にやろう」など声かけを工夫し、ご本人がポジティブに動けるようにサポートしましょう。

座位の時間を増やす

寝たきりであっても、座る時間を意識的に増やします。介護ベッドの背もたれを起こし、ベッド上で座る姿勢をとるだけで身体の活動量が増加します。介護ベッドがない場合は、背中の後ろにクッションを重ねると、姿勢を安定しやすくなります。

可能であれば、椅子や車椅子に移動しましょう。「ちょっと起きてこれを見てもらえる?」「一緒にごはんを食べよう」など日常的に声かけをして寝たままの状態が当たり前にならないように意識することが大切です。

ベッド上で手足の関節を動かす

手足の関節を動かすだけでも、筋力低下や関節の硬直の防止に効果があります。
ベッド上でできる簡単な運動は以下のとおりです。

手首、足首を回す

肘や膝を曲げ伸ばしする

腕を伸ばして垂直に上げ下ろしする

手足の指先をマッサージする

介助者が一方的に行わずに、ご本人と一緒に楽しむことが大切です。運動やマッサージをしながら会話をすると、身体面だけでなく脳にも刺激が生まれます。

バランスのとれた食事と十分なたんぱく質・水分を摂取する

寝たきりの方は、食事量や栄養バランスが不十分になりがちです。栄養不足は筋力や体力の低下を招く原因になります。ある研究では、廃用症候群の患者さんの約90%に低栄養が認められたと報告されています。

たんぱく質は筋肉の維持に欠かせない栄養素です。肉や魚、卵、大豆製品などを積極的に摂取しましょう。また、水分をしっかり取ることで、脱水や便秘、血栓などのリスクを抑えることができます。

参照:『Association of Nutrition Status and Rehabilitation Outcome in the Disuse Syndrome:a Retrospective Cohort Study』(General Medicine)

コミュニケーションを取る

寝たきりの方は、身体活動が制限されることで、孤立感や抑うつ感を生じやすくなります。会話や簡単なスキンシップは脳に刺激を与え、心の健康を保つ効果があります。

日常の動作の合間に話しかけたり、一緒に写真をみたりするといったコミュニケーションの機会を積極的につくるようにしましょう。会話の際は、ご本人の意思を尊重し、傾聴と共感を心がけます。

配信元: Medical DOC

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