帰り際の、温かい言葉にもジーン
「私はそのシーンを見ながら『店主の機転の利いた返しで、あんなに荒れていた空気が変わるなんて。まるで魔法みたいだな』と静かに感動していました。もしかしたら料理人でご飯だけじゃなく、人の気持ちも炊き直せるのかも? なんて考えてしまいました」食事を終え、奈緒子さんが「ごちそうさまでした。今日もおいしかったです」とお会計を済ませると、店主は「ありがとさん。あんたが来るときはいつでもご飯があるからね。安心しておいで」と優しく答えてくれました。
「私は『やっぱりこのお店好きだな……近所にあってくれて本当によかった』と思い、これからもなるべくたくさん通おうと心に決めました。絶対になくなってほしくない、心の拠り所のようなお店なので」と微笑む奈緒子さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

