大人が「成長ホルモン分泌不全症」になると起こる”症状”とは?原因も医師が解説!

大人が「成長ホルモン分泌不全症」になると起こる”症状”とは?原因も医師が解説!

成長ホルモン分泌不全症とは、身長を伸ばしたり、体重を増やしたりする機能を持つ成長ホルモンの分泌が何らかの原因で少なくなってしまう病気です。

子どもの時期にこの病気にかかると低身長や低体重といった症状が現れます。また大人もかかることのある病気です。

今回はこの病気の症状・原因について紹介します。

※この記事はメディカルドックにて『「成長ホルモン分泌不全症」の症状・原因・診断基準はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)

徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

成長ホルモン分泌不全症の症状と原因

身長を測る子ども

成長ホルモン分泌不全症とはどのような病気でしょうか?

成長ホルモン分泌不全症は、成長ホルモン(GH)の分泌が不十分なことにより、身長の低下や発育の遅れを引き起こす疾患です。成長ホルモンは主に脳下垂体の一部である副腎垂体から分泌され、骨の長さ・筋肉量の増加・脂肪の代謝などに関与しています。
成長ホルモン分泌不全症は、主に脳下垂体の働きに関する異常や、GH受容体の欠損などによって引き起こされることが多いです。また成長ホルモンの分泌不足により身長が伸びないことを成長ホルモン分泌不全性低身長症、大人の成長ホルモン分泌不全症を成人成長ホルモン分泌不全症と呼んでいます。

症状を教えてください。

この病気は、成長ホルモンの分泌量が不足し、成長が遅れることを特徴としています。症状には、身長が低い・体重が軽い・骨密度が低い・筋肉量が少ない・脂肪量が多い・肌が薄く乾燥する・顔立ちが小さい・怠けやすい性格である・疲れやすい・免疫力が低いなどがあります。
思春期以降に発症する場合は性器成熟が遅れ、性欲が低下することも多いです。また成人になっても身長が低く筋肉量が少ないため、疲れやすく免疫力の低い状態が続きます。

発症する原因は何でしょうか?

この病気のよく知られている原因として、下垂体の腫瘍や下垂体の手術などによる成長ホルモンの分泌量減少が挙げられます。
ほか、成長ホルモンが不足する原因としては以下の通りです。

先天性の成長ホルモン欠乏症

脳性成長ホルモン欠乏症

後天性の成長ホルモン欠乏症

慢性疾患(糖尿病・肝硬変・腎疾患など)

大人が発症することもあるのでしょうか?

成長ホルモン分泌不全症は、子どもだけでなく大人にも発症することがあります。成人においては、主に下垂体の機能低下や、脳性成長ホルモン欠乏症により発症します。
成人において発症する場合、症状は低身長・筋肉量の減少・脂肪の増加・性的機能低下・疲れやすさなどが多いです。
成人においても治療が必要なため、症状が見られる場合は、内科医や内分泌専門医に相談することをおすすめします。

編集部まとめ

小児科の医師
成長ホルモン分泌不全症は、成長ホルモンの不足によって身長が伸び悩んだり、体重が増えなかったりといった症状が現れる病気です。

子どもだけでなく、大人にも発症する可能性があり、大人の場合は体重増加や疲れやすさが症状として現れます。

命や寿命に関わる病気ではないですが、身体の成長を阻害し生活習慣病に繋がるおそれもありますので、早めの発見と治療が大切です。

お子様の成長や、ご自身の身体の不調について気付いたことがあれば、早めに病院にかかって検査を受けましょう。

参考文献

成長ホルモンとは(日本小児内分泌学会)

成長ホルモン分泌不全性低身長症(日本内分泌学会)

成人成長ホルモン(GH)分泌不全症(日本内分泌学会)

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。