孫に「あなたは母の生まれ変わり」と言い聞かせ続けた私。11歳の孫が放った『大人顔負けの問い』に絶句

孫に「あなたは母の生まれ変わり」と言い聞かせ続けた私。11歳の孫が放った『大人顔負けの問い』に絶句

Cちゃんの切実な訴え

そんなCちゃんもすくすく大きくなっていき、いつの間にか小学校5年生になっていました。
放課後にはよく我が家に来て遊んで行くCちゃん。5年生ともなると、子どもと話しているという感覚より、かなり対等なおしゃべりができるようになっていました。

話の流れから、いつものように「あなたはひいおばあちゃんの生まれ変わりだからね」と言った私。

するとCちゃんは何も答えず、手元をじっと見つめています。
少しの沈黙の後、Cちゃんはこう言いました。

「おばあちゃん。私は私で、ひいおばあちゃんじゃないよ。おばあちゃんは私よりひいおばあちゃんが大切なんだね」
そうポツリと呟いたCちゃん。

「おばあちゃんには、私が見えてないんじゃない?」

Cちゃんの顔には、悲しみと、寂しさをこらえたような表情が浮かんでいました。
そんなCちゃんを見て、私ははっとしたのです。

一人の人間として向き合うために

『ひいおばあちゃんの生まれ変わり』という言葉は、私の口癖のようになっていました。自分の寂しさを埋めるために、無意識にCちゃんに役割を押し付けていたのです。深く意味も考えず、口から出てしまっていたその言葉。

それがCちゃんをどれほど苦しめ、孤独な気持ちにさせていたか、ようやく気が付きました。

「ごめんねCちゃん。CちゃんはCちゃんで、ほかの誰でもないよ。私には、Cちゃんという可愛い孫が見えているよ」
そう謝った私に、Cちゃんは力強く頷きました。
それからの私は、Cちゃんの中に誰かの面影を探すのをやめました。今、目の前で笑っている彼女自身の姿を、何よりも大切に見守っていこうと心に決めています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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