息子を出産したときのお話です。陣痛が一晩中続いたものの、子宮口が開かず妊娠高血圧症候群を発症してしまいました。
おなかの中の赤ちゃんが酸欠になる危険があると聞かされ 、普通分娩から帝王切開に切り替えることに。10分足らずで赤ちゃんと対面できたうれしさはありましたが、その反面、出産の痛みを回避して母親になったことに少なからず罪悪感がありました。
そして、その気持ちに追い打ちをかけたのは、出産後の抜糸と内診を担当してくれた院長先生の、信じられない言葉でした……。
医師の心ない言葉
内診のとき「帝王切開か、下から産めよ」と言われたあと、無遠慮に悪露をかき出すための器具を入れられました。それまでの担当の女性医師は必ず「ちょっと触るね」のひと言があったのと、帝王切開を担当してくれた男性医師もとてもやさしい方だったので、院長先生のことは乱暴で粗雑に感じてしまいました。
痛みに思わず「痛い」と訴えると、「子ども1人産んでおいて痛がるな」と信じられない言葉をかけられ、怖くて声も出ませんでした。
後日、他県に住む友人に出産報告を兼ねてこのことを聞いてもらったところ、彼女も別の病院でまったく同じことを言われたと知りました。しかし、彼女はその無遠慮な医師に「そうですね、男性のあなたには体験も理解もできない痛みなんですよ」と言い返したのだそうです。
私は直接言えませんでしたが、彼女の話で気持ちがスカッとしました。相手の立場を考えて、傷つけないような言葉選びや行動をしようと反面教師にした出来事です。
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どんな出産であっても、それは命懸けで尊いものです。
ママさんは痛みを回避したことに罪悪感を持ったと仰っていますが、そんな必要はもちろんありません。お子さんが無事に生まれ、お母さんにもなにごともなくて本当によかったと思います。
著者:mamajun/50代女性・主婦。専業主婦で、大学生の息子がいる。昨年18年振りに社会復帰し、仕事を始めたものの退職。現在は就活中。
イラスト:赤身まぐろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

