一枚の板がクルマに!? 驚きと感動の日産自動車「ボディ成型の仕事」
日産好きのわが家では、息子も自然と“日産推し”。「これは絶対に体験したい!」と熱望していたのが、日産の「ボディ成型の仕事」です。公式Instagramで事前に内容をチェックして、「めっちゃ楽しそう!」と目を輝かせ、期待はさらに膨らんでいました。

いざ会場に足を運ぶと、まずは4種類のクルマの型から好きなものを選ぶステップへ。息子が迷わず選んだのは、日産が誇るスーパーカー・フェアレディZ(写真、いちばん手前)です。やっぱり、そう来たか!
日産の制服に袖を通したら、気分はすっかり職人見習い。映像を見ながら、ボディ成型の基礎を学びます。

クルマのボディは、鉄やアルミなどの鉄板からつくられています。工場には薄いロール状で運び込まれ、それをまずプレス機へ。そこで500~5,000トンという圧倒的な力をかけて押し出すことで、ボンネットやドアの形が生み出されます。
平らな一枚の鉄板が、ぐぐっとクルマの形に変わる瞬間。この作業を「成型(せいけい)」と呼びます。
息子はこれまでに、日産の追浜工場を2度見学し「成型」の話を聞いていましたが、今回改めて解説を受けたことで、その内容がぐっと心に残ったのではないでしょうか。
成型のしくみを学んだあとは、ブースの奥に用意された日産GT-Rのボンネットパネルや、フェアレディZの実車を触ってみる体験へ。

高速走行に耐えるために頑丈に成型された日産GT-Rのボンネットパネル

美しさと軽快さを形にした成型の結晶、フェアレディZの実車
子どもたちが触れた指先からは、職人さんの心のこもった技が感じられたようです。学んだことがそのまま体験につながり、「すごい!」とワクワクするひとときになりました。
そして、ついに楽しみにしていた時間。真空成型機とプラスチック板を使って、クルマのボディづくりに挑戦します。
最初にプラスチック板をオーブントースターで温めます。

熱くて危険な作業なので、この工程はスタッフが担当してくれます。
熱でやわらかくなったプラスチック板を、あらかじめ選んでおいたフェアレディの型に重ねると……

またたく間にクルマの姿に変身!

おー、まさに平らな一枚の板が、クルマのボディに変わる「成型」のしくみを体感する瞬間です。これは感動的‼ 息子は「わぁ、すごい!」と驚きの表情を浮かべながら、そのクルマを宝物のように眺めていました。
タイヤや窓のシールを貼り終えたら、次は塗装作業へ。

眉間にしわを寄せるほど集中してマーカーを走らせ、まるで小さな職人。選んだカラーは、実際のフェアレディZにも使われている黄色と黒のツートン“イカヅチイエロー”です。

こだわりの色が少しずつ整っていくのがうれしいようで、夢中で手を動かす息子。その姿を見て、「体験させて良かったなぁ」としみじみ思いました。
職人技で夢のミニカーづくり! マツダ「砂型鋳造・磨き・塗装職人の仕事」
続いて息子が挑んだのは、マツダの「砂型鋳造(すながたちゅうぞう)・磨き・塗装職人の仕事」。

名車ロードスターの金属製ミニカーづくりに挑戦できる、本格的でワクワクする体験です。
子どもたちは制服とヘルメットを身につけ、すっかりマツダの職人になりきった様子で座席へ向かいます。

目の前に広がっていたのは、まるで工場そのもののようなリアルなセット。広島のマツダ本社から運び込まれたもので、指導してくれるのは現場で活躍する職人さんたち。臨場感あふれる雰囲気に思わず驚かされました。
保護メガネをかけて目の安全を確保したら、いよいよミニカーづくりがスタート。最初は、「砂型鋳造」の工程です。

砂型鋳造とは、砂で型をつくり、そこに溶けた金属を流し込む昔ながらの製法です。「鋳造」という言葉は少し難しく聞こえますが、チョコレートを型に流して固めるのと同じしくみだと教えてもらうと、子どもたちにもすっと伝わったように感じました。
マツダでは、部品の特性に合わせて「金型」と「砂型」を使い分け、それぞれの工法の強みを最大限に活かしているのだそう。その「こだわり」を体感できる、マツダならではの特別なものづくり体験です。

あらかじめ樹脂製ロードスターの模型がセットされた専用の型に砂を流し入れ、工具を複数使ってしっかりと押し固めていきます。使った道具は、次に使う人のためにきれいに清掃して片づける─。その心配りの大切さも体験を通してしっかり学ぶことができました。
しっかり固めたあと、型枠を持ち上げて底面からロードスターの模型をそっと外すと、砂の中に型が出来上がっていました。

子どもたちは、砂型を壊さないように慎重に鋳造コーナーに運び、型に金属のスズを流し込みます。

高温を扱うため、ここは熟練の職人さんにお任せします。

冷却などの工程を経て、スズ製ロードスターが姿を現した瞬間、息子は満面の笑みを浮かべていました。
職人さんからロードスターを受け取ると、表面をなめらかに仕上げる「磨き」の工程へ。

ここでは工場で大切にされている“標準時間”の中で、ピカピカに塗装するための工程「やすりがけ」を学びます。40秒で仕上げるという条件に、息子も思わず真剣モードに入りました。
最終工程は、スズ色のボディに彩りをのせる「塗装」です。

エアブラシを使ってマツダならではの赤色を吹き付けると、ロードスターがまるで命を宿したように輝きだしました。
「こんな体験、めったにできないね」と話していると、パパがさらりと「これ、俺はプラモでやってるんだけどね」と! なんと、身近なところに“体験の場”があったとは(笑)
乾燥後は自分で箱に詰めて持ち帰ることができ、シリアルナンバー入りの特別な記念品に。

体験を終えた息子が「遊びじゃなくて、本当にお仕事みたいだった! すごく楽しかった!!」と目を輝かせていて、親子でその本格さを味わえて、なんだかすごくうれしくなりました。
