「いちご」の食べ過ぎには要注意?剰摂取を防ぐ適量と注意点【管理栄養士解説】

「いちご」の食べ過ぎには要注意?剰摂取を防ぐ適量と注意点【管理栄養士解説】

いちごは栄養価が高い果物ですが、食べ過ぎると消化器系への負担や糖質の過剰摂取につながる可能性があります。また、まれにアレルギー反応を引き起こすこともあるため、注意が必要です。ここでは、適量を守るための目安や、食べ合わせで気をつけたいポイント、アレルギーへの対処法などを解説します。安心していちごを楽しむためにお役立てください。

中西 真悠

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)

■経歴
2020年3月女子栄養大学栄養学部実践栄養学科卒業
2020年4月株式会社野口医学研究所入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る

・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当

いちごの食べ過ぎによる影響

いちごは栄養価が高く健康に良い果物ですが、食べ過ぎると身体に悪影響を及ぼす可能性があります。適量を守ることが大切です。

消化器系への負担

いちごには不溶性と水溶性の両方の食物繊維が含まれています。特に、水溶性食物繊維(ペクチン)は便を柔らかくする性質があるほか、天然の甘味料成分であるキシリトールも含まれるため、食べ過ぎると便が緩くなる可能性があります。体質や腸内環境によって影響の程度は異なるため、自身の身体の反応を観察しながら摂取量を調整することが推奨されます。
また、いちごに含まれる有機酸は、胃酸の分泌を促進する働きがあります。適量であれば消化を助けますが、空腹時に大量に食べると胃が荒れたり、胃痛を引き起こしたりすることがあります。胃腸が弱い方や胃酸過多の傾向がある方は、食後に少量ずつ食べることをおすすめします。持病がある方は、医師に相談することが安心です。
さらに、いちごの種子部分は消化されにくい性質があります。大量に摂取すると、腸内環境によっては一時的に腹部膨満感を感じることがあります。適量を守り、よく噛んで食べることで、これらの問題を防ぐことができます。

糖質の過剰摂取と血糖値

いちごは果物の中では比較的糖質が少ないものの、食べ過ぎると糖質の摂取量が増加します。特に、糖尿病の方や血糖値のコントロールが必要な方は、摂取量に注意が必要です。個人の状態に応じて、医師や管理栄養士の指導を受けることが重要です。
果糖は血糖値を急激に上昇させにくい糖質ですが、過剰に摂取すると肝臓での代謝が追いつかず、中性脂肪として蓄積される可能性があります。これにより、体重増加や脂肪肝のリスクが高まることがあります。健康維持のためには、いちごの摂取量を適切に管理することが望ましいといえます。
健康な成人の場合、1日にいちご10〜15粒程度を目安にすると良いでしょう。個人の体調や活動量に応じて調整し、バランスの取れた食事の一部として取り入れることが大切です。

いちごの食べ過ぎで起こり得るアレルギー反応

いちごは一般的に安全な食品ですが、まれにアレルギー反応を引き起こすことがあります。症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが必要です。

口腔アレルギー症候群

いちごによるアレルギー反応として、口腔アレルギー症候群が知られています。これは、花粉症を持つ方に多く見られる症状で、いちごを食べた後に口の中や喉にかゆみや腫れが生じることがあります。花粉症の有無や種類によって症状の出やすさが異なります。
口腔アレルギー症候群は、果物や野菜に含まれるタンパク質が、花粉のタンパク質と構造が似ているために起こります。特に、白樺やハンノキの花粉症を持つ方は、いちごで症状が出やすいとされています。症状は通常、いちごを食べた直後から数分以内に現れ、多くの場合は軽度ですが、個人差があります。
しかし、まれに呼吸困難や全身のじんましんなどの重篤な症状が現れることもあります。このような症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診することが必要です。アレルギーの既往がある方は、初めていちごを食べる際に少量から試すことをおすすめします。

アレルギー予防と対処法

いちごアレルギーが疑われる場合は、アレルギー検査を受けることをおすすめします。血液検査や皮膚テストによって、アレルギーの有無を確認できます。検査結果に基づいて、医師が適切な対応を指導します。
アレルギーが確認された場合は、いちごの摂取を控えることが基本です。ただし、口腔アレルギー症候群の原因物質は熱に弱いため、加熱することでアレルギーを引き起こすタンパク質が変性し、症状が出にくくなることがあります。ジャムや焼き菓子などに加工されたいちごであれば、食べられる場合もありますが、必ず医師に相談してから試すことが安全です。
また、いちごを初めて食べる乳幼児の場合は、少量から始めて様子を見ることが大切です。アレルギー反応が出ないことを確認してから、徐々に量を増やしていくと良いでしょう。家族にアレルギー体質の方がいる場合や、すでに他の食物アレルギーがある場合は、特に慎重に進める必要があります。

配信元: Medical DOC

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