「みんなの学校」の舞台となる、旧湯屋小学校
岐阜県下呂市を舞台に開かれる「下呂 Art Discovery 2026」
西澤利高《すべてに魂があって すべての魂はひとつだった》Photo by Osamu Nakamura ※2024年秋に開催された、「下呂Art Discovery」の前身となるアートプロジェクト「南飛騨 Art Discovery」で制作・公開され、継続展示される作品。
まず「下呂 Art Discovery 2026」とはどのような芸術祭なのでしょうか。
南部の美濃地域に木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)が流れ、北部の飛騨地域には御嶽山や乗鞍岳、奥穂高岳といった3000メートル級の山々が連なる岐阜県。県土の約8割を森林が占めるこの地は、自然とともに生きる暮らしの知恵が、長い歳月の中で育まれてきました。
その美濃と飛騨の結節点に位置するのが、天下の名湯として名高い下呂温泉のある下呂市です。澄んだ空気と美しい緑に包まれたこの町は、人口約2万8千人、総面積の9割が森という自然に囲まれたエリア。
下呂温泉には年間190万人もの観光客が訪れ、多くの人々の心身を癒す一方、過疎高齢化といった課題も抱えていて、観光地としてのにぎわいをまち全体の活性化へとつなげる動きが求められていました。
鈴木初音《川と山のあいだ 種まきに歩く人》Photo by Osamu Nakamura ※2024年秋に開催された、「下呂Art Discovery」の前身となるアートプロジェクト「南飛騨 Art Discovery」で制作・公開され、継続展示される作品。
そうした背景のもと、2024年秋には清流の国文化探訪「南飛騨 Art Discovery」が開かれました。南飛騨健康増進センターの森や民家などを舞台に、国内外のアーティスト21組が現代アートやパフォーミングアーツを展開。さらに地元の伝統産業や食文化を紹介するマルシェ〈楽市楽座〉も併催され、自然とアートと人が交わる新しい風景を生み出しました。
2026年、このムーブメントはより広がりを見せます。「下呂 Art Discovery 2026」では、市内の各エリアへと芸術祭を大幅にスケールアップ。森や古い町並み、そして木造校舎の廃校といった多彩なロケーションを舞台に、土地の記憶と呼応するサイトスペシフィックなアートを展開し、下呂の豊かな自然や文化資源をアート通して全国へと発信します。
アートプロジェクト「みんなの学校」とは?
「みんなの学校」の舞台となる、旧湯屋小学校
このメインプログラムとなるのが「みんなの学校」です。舞台は1954年に建てられた総檜造りの旧湯屋小学校(下呂市小坂町)。そこで授業、給食、休み時間、校内放送といった日常の学校生活から、入学式、運動会、修学旅行などの年間行事、夏休みの自由研究や読書感想文など、みんなの思い描く学校を形にし、夢の学校をつくるアートプロジェクト「みんなの学校」が実施されます。
そして今、「みんなの学校」で展開する作品プランおよび各種プログラムを募集中です。アーティストはもちろん、「こんな学校あったらいいな」を実現したいと思う個人やグループからのプランも大歓迎です。

【応募カテゴリー】
1 アート作品の展示、パフォーマンス 学校をテーマとしたアート作品の展示やパフォーミングアーツの提案
2 イベント、ワークショップ「みんなの学校プログラム」 皆さんが受けてみたかった授業、これからの子どもたちに受けさせたい授業、課外学習、 学校行事など、各種プログラムを企画してください。
※企画のみの場合でディレクターが必要と判断した場合、ディレクターが推薦する アーティストとチームを組み、プログラムを実現させます。
2025年12月7日(日)に行われた現地見学会の様子
公募の締切は2026年1月15日(木)17時(必着)まで。2025年12月7日(日)に行われた現地見学会では、地元の中学生から親子、まちづくりNPOグループまで、全国各地より100名以上の人々が参加したというから、注目度の高さが伺えます。
【「みんなの学校」公募概要】
公募締切:2026年1月15日(木)17時必着(持ち込み不可)
賞:「下呂 Art Discovery 2026」への参加・制作費補助(50〜200万円を目安とした金額)
審査員:北川フラム(下呂 Art Discovery 2026 総合ディレクター)
現地見学会:2025年12月7日(日) ※すでに終了しました。
