●部内で孤立→顧問から指導
3年生部員の引退後、悠太さんは1年生のリーダーを任された。しかし、それをきっかけに部内で孤立し、悩んで部活を休みがちになった。担任にも相談しながら、一度は退部も考える。
「演奏会に見に行き、自分の気持ちを確かめた結果、復帰したいと思ったようです」
復帰にあたり、悠太さんは部員に「お疲れ様。課題もあったけど、また頑張ろう」といったメールを送った。
しかし、これに一部の部員が反発し、悠太さんが参加していないLINEグループで悪口を書き込むようになる。そこで話し合った内容がメールで悠太さんに伝えられたことで、トラブルが拡大した。
LINEグループ内のやりとりは考慮されず、メールの内容だけが学校に伝えられたため、悠太さんだけが指導を受けることになった。
顧問は「吹奏楽部の汚点」と位置づけ、学校は悠太さんに5つのテーマで反省文を書くよう命じた。さらに顧問は、部員全員への謝罪と、連絡網以外でのメール禁止を部活継続の条件とした。
「私は『学校、おかしくない?そんなの書かなくていいし、もう部活辞めちゃえば?』と言いました。悠太は『自分が言い過ぎたのは確かだから、本当に辞めさせられなくてよかった』と言って、反省文15枚を書き、みんなの前で謝罪しました」
その姿を見て、はるかさんは、悠太さんにとって、部活がどれほど大切な存在だったかを痛感したという。
●崩れていく人間関係
しかし、一度壊れた人間関係の修復は容易ではなかった。
後にわかったことだが、部内で「悠太を続けさせるかどうか」を話し合うミーティングが開かれていたという。「切り捨てるのはよくない」と発言した先輩がおり、最終的に部に残すことになった。
しばらくして、同学年の男子部員2人とは関係が修復できた。悠太さんは「隠し事をしないように」と、部則違反の「部内恋愛」についても打ち明けた。
しかし、2人は「放置すると問題が広がってしまう」と考え、部則を重視していた顧問に報告した。これが、2度目の指導につながる。

