渡部篤郎&広末涼子主演『愛なんていらねえよ、夏』原作の韓国ドラマほか「冬・雪」がテーマの2作を古家正亨が解説

渡部篤郎&広末涼子主演『愛なんていらねえよ、夏』原作の韓国ドラマほか「冬・雪」がテーマの2作を古家正亨が解説

「その冬風が吹く」
「その冬風が吹く」 / (C) BARAMI BUNDA Inc. 原作:龍居由佳里「愛なんていらねえよ、夏」(TBS)

韓国大衆文化のスペシャリストで、ラジオDJ・イベントMC・ジャーナリストなど多方面で活躍する古家正亨が、韓国ドラマやK-POP番組を様々な情報や裏話を交えて紹介する「古家のABEMA韓流TIMES」にて、寒い季節にぴったりの“冬・雪”がテーマの韓国ドラマ作品として『その冬風が吹く』『雪の女王』を解説した。

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■『その冬、風が吹く』

本作は2013年に放送された作品で、原作は2002年にTBSで放送された日本ドラマ『愛なんていらねえよ、夏』なんです。実は『愛なんていらねえよ、夏』は、本作が制作される以前に一度、韓国で映画化されています。ムン・グニョンさんとキム・ジュヒョクさんが主演を務めた作品で、韓国での映像化としては本作が二度目にあたります。

2010年前後は、日本ドラマを韓国でリメイクする作品が非常に多かった時期でした。ただ、その多くは(話題にはなったものの)大ヒットにまでは至らなかった印象があります。そんな中で、『その冬、風が吹く』は例外的に大きな成功を収めた作品でした。

物語の主人公である、施設で育った男性・オ・スと、ヒロインのオ・ヨンの“愛が育まれていく過程”には、いわゆる韓国ドラマらしい要素が凝縮されています。「ああ、またこうなるんだろうな」「分かっているけど、やっぱり…」と、思わずツッコミを入れながらも・・・でも、見てしまう。今からおよそ12年前の作品だからこそ味わえる、王道の“韓ドラ的展開”が随所に散りばめられていて、その魅力を楽しめる方には、とても見応えのある作品だと思います。

そして何より、男性主人公をチョ・インソンさん、女性主人公をソン・ヘギョさんが演じているという点も見どころの1つではないでしょうか。この美男美女を眺めているだけでも、この冬が少し暖かく感じられるような気さえします。タイトルには「風が吹く」とありますが、気持ちはむしろ温かくなる作品です。

映像も非常に凝っていて、音楽、特にOSTの完成度も高い。その映像美、美しい音楽、そして魅力的な俳優陣。何度も描かれてきたはずの韓国ドラマ的世界観でありながら、気づけばその世界にすっかり引き込まれてしまう――そんな不思議な魅力を持った作品です。
冬という季節だからこそ、より深く味わっていただけるドラマだと思います。まずはぜひ、この『その冬、風が吹く』をおすすめしたいです。
「その冬風が吹く」
「その冬風が吹く」 / (C) BARAMI BUNDA Inc. 原作:龍居由佳里「愛なんていらねえよ、夏」(TBS)


<あらすじ>
元祖韓流スターのチョ・インソンと「秋の童話」のソン・ヘギョ主演の濃厚ラブストーリー。「花より男子」のキム ボムや「応答せよ1997」よチョン ウンジ(A pink)など、脇役たちの名演技も見どころ。傷を抱えた詐欺師のギャンブラーと、視覚障害をもつ孤独な女。2人の出会いは男の嘘により始まるが、一緒に過ごすうちに次第に心を通わせていく。
「その冬風が吹く」
「その冬風が吹く」 / (C) BARAMI BUNDA Inc. 原作:龍居由佳里「愛なんていらねえよ、夏」(TBS)


■『雪の女王』
本作は少し前の作品ということもあり、「懐かしい」と感じる方も多いのではないでしょうか。制作を手がけたのは、『四季シリーズ』で知られるユン・ソクホ監督の制作会社「YOON'S COLOR」。本作は、いわば“ポスト四季シリーズ”として制作された作品で、当時から注目を集めていました。
物語は、かつて天才数学少年として期待されていた青年テウンと、裕福な家庭に生まれながらも心に深い孤独を抱えるヒロイン・ボラが、運命的に出会い、互いの心の傷と向き合いながら愛を育んでいくラブストーリーです。重たい過去を背負った二人が惹かれ合っていくという、韓国ドラマならではの王道の世界観が描かれています。

そして、やはり最大の注目ポイントはキャストです。主人公テウンを演じるのはヒョンビンさん。本作は、大ヒット作『私の名前はキム・サムスン』の次に出演したドラマということもあり、当時は非常に大きな話題となりました。ブレイク直後のヒョンビンさんの、少し影を帯びた繊細な演技は、この作品ならではの魅力だと思います。

さらに、僕が個人的に強くおすすめしたいのが、ヒロイン・ボラを演じたソン・ユリさんです。可憐さと儚さをあわせ持つ存在感はもちろん、劇中でのファッションも当時大きな注目を集めました。元々K-POP第1世代を牽引した国民的ガールズグループとして知られる「Fin.K.L(ピンクル)」のビジュアル担当だった彼女の、その美しさと表現力が、作品全体の世界観をより印象的なものにしています。

物語の展開や設定には、韓国ドラマらしい要素がこれでもかと詰め込まれており、王道でありながらもしっかりと見応えのある作品に仕上げられているのは、さすが「YOON'S COLOR」。視聴者の期待を裏切りません。まさに「これぞ韓ドラ」と言いたくなるような一作で、韓国ドラマ好きの方には間違いなく刺さる作品だと思います。

『雪の女王』、ぜひこの機会に改めてご覧いただきたい一本です。
「雪の女王」
「雪の女王」 / (C)2006 YOON'S COLOR


<あらすじ>
超豪華キャストヒョンビン × ソンユリ主演のピュアなラブストーリー!一時は数学の天才と呼ばれていたプロボクサーと不治の病に苦しむお嬢様。共通性は全くないように思えるこの二人にも共通するものがあった... それは凍てついた心。二人の心を解かしてくれるものは何だろうか?「愛」というのは...ありきたりかな?アンデルセンの童話をモチーフに美しい純愛を描いた、 悲しくも美しいファンタジーロマンス。
「雪の女王」
「雪の女王」 / (C)2006 YOON'S COLOR



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