入籍後、静江との連絡は事務的になり、ついにインスタグラムから奈津子との思い出が消去される。さらにSNSには奈津子へのあてつけのような愚痴が並ぶ。話し合いを拒絶され、奈津子は修復不能な溝の深さを痛感する。
入籍の報告をしてもそっけない親友
9月。私は入籍を済ませました。 あらかじめ伝えていた入籍日の後、しばらく静江からの連絡が途絶えていたので、私から「無事に入籍したよ。元気?」と追いLINEを送りました。
「おめでとう!」 返信は来ましたが、以前のような絵文字やスタンプはありません。どこか事務的で、冷ややかな手触り。 「また近いうちにご飯行こうよ」と送っても、そのメッセージに既読がつくことはありませんでした。
それから1か月。異変は加速しました。 彼女のインスタグラム。かつて投稿されていた私と一緒に写っている投稿がすべて消去されていたのです。 それだけではありません。名前こそ出していないものの、明らかに私を指していると思われる「愚痴」が投稿されるようになりました。
SNSで知った親友の本音
「幸せアピール、本当におなかいっぱい。周りの状況も考えられないのかな」
「結局、女の友情なんて結婚したら終わりなんだよね」
画面越しに突き刺さる言葉に、私は震えました。
「どうしたの? 奈津子、顔色が悪いよ」
俊平さんが心配そうに覗き込みます。
「……静江と、連絡が取れなくて。なんだか、すごく嫌われてるみたい」

