痛風とは、過剰なエネルギー摂取や運動不足などから発症する病気です。足の先が痛むような症状があり、誰しも発生する可能性がある生活習慣病のひとつです。
そのような痛風の症状の中に、痛風性関節炎があります。主に母趾や膝関節に発症しやすく、早期に発見しなければ強い痛みが伴います。
早期発見のためには、症状や原因をしっかりと把握することが大切です。そこで本記事では、痛風性関節を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「痛風性関節炎」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
痛風性関節炎の治療

注意が必要な初期症状はありますか?
注意が必要な初期症状としては、足の関節の痛みです。これは、心臓から遠く温度が低いために尿酸の塊が作られやすいためです。また、初期症状の特徴としては、関節の痛み・腫れ・動きが制限されるなどが挙げられます。痛みや腫れは、夜や朝に現れることが多く、急速に痛みが強くなります。
しかし、痛みが出てくるまではほとんど違和感を覚えないため、痛みや腫れが現れるまで気づかないケースが多いです。
どのような検査で診断されるのでしょうか?
具体的な検査方法としては、次のようなものが代表的です。血液検査
画像検査
血液検査では、尿酸値を測定します。尿酸値が基準値の7.0mg/dlを超えていると、血中の尿酸が飽和状態であることを示し、尿酸の結晶化が始まります。
画像検査は、X線を使った検査です。しかし、初期症状の場合は、画像により特徴的な所見が認められないことがあります。
そのため、画像検査にて痛風結節を確認できた場合は、この症状が重症化していることを示します。痛風結節とは、関節以外の皮膚の下にできた尿酸の結晶です。
治療方法を教えてください。
治療には、次のような痛みや炎症を抑える薬を使用します。コルヒチン
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
副腎皮質ステロイド
コルヒチンは、前兆期に投与する薬です。しかし、症状が現れてからは効果が得られにくいため、その際には短期間のみ多量に非ステロイド系抗炎症薬を投与します。
症状が改善したら、投与を中止します。しかし、必ずしも非ステロイド性抗炎症薬が使用できるわけではありません。
投与できない場合は、経口にて副腎皮質ステロイドを投与します。
編集部まとめ

痛風性関節炎は、痛み・腫れ・関節の動きの悪化などの症状が現れます。
症状が現れるまでは、全く気づかないことも多く、夜になって突然強い痛みが現れるケースも少なくありません。
また、薬による治療で一時的に症状が改善しても、再発の可能性があります。そのため、日常生活での食事管理や飲酒制限などの予防が大切です。
万が一、症状が現れた場合や日常生活での予防方法について知りたい際には、専門の医療機関に相談して適切な対応を行いましょう。
参考文献
痛風(日本整形外科学会)
生活習慣病とは?(日本動脈硬化学会)

