5.過去の『トラウマ』
猫は嫌だった体験を長く覚えている動物です。過去に無理な抱っこをされたことや、爪切りで強い恐怖を感じたこと、大きな声で叱られたなどの経験があると、「人間の呼びかけに応じると嫌なことが起きるかもしれない」と学習するのです。
その結果、近づかれないよう距離を取ったり、視線を合わせずにやり過ごしたりする行動として「無視」のような行動をすることがあります。これは反抗やわがままではなく、猫なりの自己防衛です。
特に身寄りのなかった保護猫に多くみられ、無理に関係を修復しようとするのは逆効果です。猫のペースを尊重し、必要以上に触れず、安心できる距離を保つことが大切。時間をかけて「この人は危険ではない」と再認識してもらうことで、少しずつ反応が戻るでしょう。
まとめ
「猫が無視しているような態度」は、実はよくある行動です。ただし、猫に『無視をしている』という感覚はなく、悪意もありません。
先述したように、無視のように見える態度の裏側には、いくつもの心理があります。また、「安心しきっているだけ」や「特に理由はない」という場合もあります。
ただし、いずれの場合も、猫を強制的に振り向かせたり、反応するまでしつこくするのはNG行動です。大切なのは理由を知って、踏み込みすぎないことなので、猫の気持ちに寄り添った上手な距離感を保つことが、友好的な関係を築く秘訣となるでしょう。

