研究からわかることと今後の展望

この研究から、犬の急性膵炎が治った後も、血液中のリパーゼの値はしばらく高い状態が続くことはありますが、ほとんどの犬は目立った症状がなく元気に過ごせるということがわかりました。これは、たとえ血液検査の数値が高くても、犬が元気であれば過度に心配する必要はないことを示唆していると考えられます。
獣医師にとっては、血液検査の結果だけでなく、犬の実際の症状を総合的に評価することが重要であるということです。また、この研究から、低脂肪食を継続して与えることとリパーゼの数値が正常化することの間に直接的な関連性がない可能性が示唆されました。これが臨床的にどのような影響があるかについては、さらに詳しい研究が必要です。
この研究結果は、犬の急性膵炎の治療後の状況判断において、獣医師と飼い主がより理解を深めるための重要な情報です。リパーゼの値が退院後も高いままでも、犬が元気であれば過剰な治療は不要かもしれません。
まとめ

犬の急性膵炎治療後のリパーゼ値上昇は、必ずしも症状と一致しないことが明らかになりました。血液検査の結果だけでなく、犬の様子を観察することがとても大切です。
(参考文献:J Vet Intern Med. 2025 Sep-Oct;39(5):e70188.)

