まとめ

寝たきりになると拘縮が起きやすくなる主な理由は、長期間関節や筋肉を動かさないことで筋力低下や血流不良、筋や腱、関節包などの軟部組織の柔軟性が失われ、コラーゲン線維の増加や組織の硬化が進行するためです。
このような状態が続くと、関節の可動域が狭くなり、衣服の着脱、移乗、排泄などの日常動作が難しいです。また、麻痺や認知症、加齢、疼痛、ストレスなども交感神経の緊張や運動制限を引き起こし、拘縮のリスクを高めます。
症状は、動かせる範囲が徐々に狭まり、痛みや変形、皮膚障害(褥瘡)、骨折などの合併もあります。進行の目安は、関節の硬直感、日常生活動作困難、筋肉萎縮などの現れ方です。予防・改善には体位変換やストレッチ、温熱療法、適切なポジショニングの工夫が不可欠で、医療・介護の専門職と連携し、早期から継続しての対応が生活の質を守るポイントです。
参考文献
『《総説》関節拘縮‑その予防・治療について‑赤居正美*』(リハビリテーション医学)
『拘縮の病態とメカニズム』(日本ペインリハビリテーション学会)
『Q&A Vol.194 【関節拘縮の困った!】治るかどうかの見極め』(日本臨床学会)
『介護者による体位交換』 (健康長寿ネット)
『温熱療法による関節拘縮進行抑制効果の検証CiNii Research』(理学療法学)
『スプリントの発展の経緯と今後の課題 特 集 2』(日本義肢装具学会誌)

