「子宮内膜ポリープ」の悪性の症状はご存知ですか?医師が徹底解説!

「子宮内膜ポリープ」の悪性の症状はご存知ですか?医師が徹底解説!

子宮内膜ポリープの悪性の症状

子宮内膜ポリープの多くは良性です。子宮内膜ポリープを調べた研究では、約7割が良性で、がん病変は0.8%だったとの報告もあります。一方で、以下のような症状があるケースでは、悪性、つまり子宮体がんなどや、がんの一歩手前である前がん病変であるリスクが高まるのではと考えられています。

閉経後の不正出血

閉経後の女性で子宮内膜ポリープが見つかった場合、不正出血がある人のほうが、子宮体がんや子宮内膜異型増殖症が見つかる頻度が高いという報告があります。なお、子宮内膜異型増殖症は、子宮内膜が異常に厚く増殖し、その細胞の形や構造に異常(異型)が見られる状態です。子宮体がんの前がん病変(がんになる手前の状態)とされています。
つまり、不正出血はより注意が必要なサインだと言えます。

閉経後に大きなポリープがある

閉経後で症状のない女性でも、子宮内膜ポリープが大きいほど、子宮体がんや異型増殖性ポリープが見つかるリスクが高くなることが報告されています。
特に、ポリープの大きさが18mmを超えると、そのリスクが有意に高くなるとされています。

肥満や男性化など

子宮内膜ポリープそのものの症状ではありませんが、悪性化に関連すると考えられている病気の一つに多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があります。
ここでは、そのPCOSにみられる症状を紹介します。
PCOSは、男性ホルモンであるアンドロゲンが過剰に分泌されたり、黄体形成ホルモンが高くなったり、卵巣に多嚢胞性変化がみられる病気です。その結果、月経の異常や、肥満、男性化などの多彩な症状が現れます。PCOSでは、エストロゲンの持続的な刺激、排卵障害によってプロゲステロンの分泌低下が起こります。結果として、子宮内膜を連続的に増殖させることも、子宮内膜ポリープ、子宮内膜異型増殖症、そして子宮体がんのリスクに関連するとされます。

子宮内膜ポリープができる原因

子宮内膜ポリープがなぜできるのか、その明確な原因はまだわかっていません。現時点では、女性ホルモンの代表的なものであるエストロゲンが血液中で高い状態が続いたり、過剰に分泌されたりすることで、子宮内膜の肥厚が引き起こされ、ポリープの形成につながる可能性が示唆されています。以下では、子宮内膜ポリープの発生に影響を与えると考えられている要因について解説します。

タモキシフェンの長期投与

閉経前および、閉経後の女性の乳がん治療のために広く使われるホルモン療法薬の一つに、タモキシフェンという薬があります。このタモキシフェンを投与されている方では、子宮内膜ポリープが発生しやすくなります。タモキシフェンは子宮に対して、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用を発揮します。

ホルモン補充療法

ホルモン補充療法を受けている閉経後の女性も、子宮内膜発生ポリープの発生率が高いことが明らかになっています。これは、エストロゲンによって、子宮内膜に持続的な刺激が加わることが要因と考えられています。

肥満

肥満であることも、子宮内膜ポリープになりやすくなる要因の一つである可能性があります。肥満の状態では、脂肪中のアンドロゲンをエストロゲンに変換するアロマターゼという酵素の濃度が上昇し、エストロゲン産生が増えます。結果として、子宮内膜がエストロゲンの影響を受け、内膜ポリープの発生につながることが想定されます。

配信元: Medical DOC

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