結婚式直前、静江から届いたのは「出張」を理由にした欠席の連絡だった。絶望する奈津子に、夫の俊平は「君の幸せが眩しすぎたんだ」と諭す。長年の絆が脆く崩れ去る現実を受け入れ、奈津子は涙ながらに決別を決意する。
親友は結婚式に欠席と返事した
静江のSNS事件からしばらくして、結婚式の出欠を確定させなければならない最終期限がやってきました。 招待状の返信がまだだった静江に、私は最後のつもりで連絡を入れました。
「式のことなんだけど、出欠を教えてもらえるかな?」
しばらくして届いた返信は、あまりにもあっけないものでした。
「急に出張が入って調整できなくなっちゃったんだ。欠席でお願いします。ごめんなさい。幸せを祈ってます」
夫に親友の相談をする
「出張……」
あんなに仲が良くて、誰よりも私の結婚を喜んでくれると信じていた人。 スピーチどころか、式に参列することさえ拒まれてしまった。 スマホを握りしめたまま、涙があふれて止まりませんでした。
「……もう、静江との関係は終わりなんだね」
夕食の席で、私は俊平さんにすべてを打ち明けました。
「私の何がいけなかったのかな。もっと静江の気持ちに寄り添えば良かったのかも…」
後悔の念に押しつぶされそうな私に、俊平さんは優しく、でも毅然とした口調で言いました。
「奈津子のせいじゃないよ。人の幸せを素直に喜べない人は、自分の幸せにも気が付けないんだと思うよ。これだけ自分を好きでいてくれる友達がいることも、今は幸せだと思えないんだと思う」
「あんなに仲がよかったのに…」

