「コレステロールの薬を飲み続けるデメリット」はご存知ですか?【医師解説】

「コレステロールの薬を飲み続けるデメリット」はご存知ですか?【医師解説】

コレステロールの薬を飲み続けると認知症を発症しやすくなるの?

結論として、現時点ではコレステロールを飲み続けても、認知症の発症リスクが高まると言う明確な根拠はありません。文字の動脈硬化をすることで、脳の血流を維持し、認知症のリスクを下げる可能性も示唆されています。
米国FDAはスタチン使用に関連した一時的な認知機能低下の報告を受けていますが、服薬中止後に回復する例がほとんどであり、因果関係は明確ではありません。なお、この報告事例では、服薬を中止した後に認知機能は改善しました。
多くの臨床研究をまとめた総論(システマティックレビュー)では、「スタチン使用による認知症の増加は証明されていない」とされています。中にはスタチンが認知症の新規発症に対する予防効果が示されたという報告もあります。
今のところ、コレステロールの薬を飲むことによる認知症発症のリスクよりも、施設異常を適切に治療することで、脳血管障害のリスクを下げることの方がベネフィットが大きいと考えられます。

「コレステロールの薬を飲み続けると」についてよくある質問

ここまでコレステロールの薬を飲み続けるとどうなるかについて紹介しました。ここでは「コレステロールの薬を飲み続けると」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

コレステロールの薬を途中で止めるとどうなりますか?

木村 香菜 医師

LDLコレステロールが再び増え、動脈硬化が進行する可能性があります。心筋梗塞や脳卒中のリスクを避けるため、自己判断での中止は避け、医師に相談してください。

配信元: Medical DOC

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