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生い立ちの写真なんてない!?先生「あなたは絵で描きなさい」と言う「全員が幸せな生い立ちじゃない」のに【話を聞く】

生い立ちの写真なんてない!?先生「あなたは絵で描きなさい」と言う「全員が幸せな生い立ちじゃない」のに【話を聞く】

学校で「おもいでアルバムづくり」を制作することになった。生い立ちから今までの思い出をアルバムにするという課題で「赤ちゃんのころの写真を持ってくる」と言われたが、赤ちゃんのころの写真を持っていなかったやませさんは、「あなたは絵で描きなさい」と言われた。昭和の小学生時代を描く、やませちか(@yamasetubuyaki)さんの『小学校がつら過ぎた昭和生まれのある漫画家の話』を紹介するとともに話を聞いた。


■全員が幸せな生い立ちではない

「小2で新しいお母さんができた話」1
「小2で新しいお母さんができた話」1 / 画像提供:やませちか(@yamasetubuyaki)

家庭の都合で幼稚園に通っていなかった、やませさん。ある日、父親に学校に連れて行かれ、「これから、6年間小学校に通う」と言われた。入学式だった。今までひとりで過ごしてきたやませさんは、初めての共同生活にとても驚いたという。同じ幼稚園同士すでに友達関係はできあがっており、やませさんは置いてけぼりになった。図書室に行き、本を読んでいると、「なんでみんなと遊ばないの?みんなと同じことができないの?そんなんだから友達できないんだよ?」教師は「みんな一緒」であることを強く求め、やませさんを深く傷つけた。そんななか絵や漫画を描くことは、やませさんにとって唯一の救いだった。学校で満たされない気持ちを妄想に置き換え、絵を描いたという。

「小2で新しいお母さんができた話」2
「小2で新しいお母さんができた話」2 / 画像提供:やませちか(@yamasetubuyaki)

そして小学一年生が終わるころ、授業で「赤ちゃんのころの写真を持ってくる」「今までの思い出を書く」という「おもいでアルバムづくり」を制作することになった。赤ちゃんのころの写真を持っていなかったやませさんは、困惑したという。多くの子どもにとって当たり前のことだが、家族との思い出も少なく、赤ちゃんの写真もない少数派もいるのだ。

「小2で新しいお母さんができた話」3
「小2で新しいお母さんができた話」3 / 画像提供:やませちか(@yamasetubuyaki)

写真を持っていないと言うと、先生は「あなたは絵で描きなさい」と言った。周囲が楽しそうに写真を見せ合いながらアルバムを作成するなかで、ひとり息を殺してその時間を耐えた。当時は、「学校はどんなに嫌でも行くしか選択肢がない場所だと思い、通いました。ストレスから体調不良や食欲不振もありましたが、『学校に行かない』なんていう発想自体が許されない空気があったので、ひたすら耐えていました」と、やませさん。

「小2で新しいお母さんができた話」4
「小2で新しいお母さんができた話」4 / 画像提供:やませちか(@yamasetubuyaki)

その後、父が再婚し、新しいお母さんができた。継母は優しく、「これからは2人でいっぱい写真を撮って、たくさんアルバムを作ろう」と言ってくれた。その後、小学六年の卒業制作「生い立ちの樹」という作文を書く際、生い立ちの思い出がないやませさんは憂鬱だった。すると、母は学校に意見書を提出。生い立ちに関する作文はなくなったという。

■つらい学校生活だったが、「学校に通ってよかったと思っています」

「小2で新しいお母さんができた話」5
「小2で新しいお母さんができた話」5 / 画像提供:やませちか(@yamasetubuyaki)

「小2で新しいお母さんができた話」6
「小2で新しいお母さんができた話」6 / 画像提供:やませちか(@yamasetubuyaki)

つらい小学校生活を過ごしたが、「結果的には無理をしてでもあのとき学校に通ってよかったと思っています」と、やませさんは言う。「何度落選しても漫画家の道を諦めなかった原動力は、過去のおかげかなと。何かを耐える経験をしていなければ、心がすぐに折れていたと思います。自伝を通して、ハンデがあっても、落ちこぼれに思えても、『ひとつだけ信じ続けられる何かがあれば、人は生きていける』ということを伝えたいと思い描いています。」と、話す。

取材協力:やませちか(@yamasetubuyaki)

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配信元: Walkerplus

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