●過剰推し活かどうかを見極めるには
──最後に、推し活にのめりこんでいるファンに向けてメッセージを。
今回の事件に限ったことではなく、健全だったはずの推し活が行き過ぎ、アイドルに刃を向けるまでに至った悲しい事件は少なくありません。
線引きのポイントは、アイドルにファン側の自己承認を求めないこと、アイドルとの「双方向性」という幻想を捨て、生活に支障のない範囲で、歌やダンスといったパフォーマンスを楽しみ、自分の活力にすることだと思います。
自分をつくるのは自分です。アイドルに依存するのではなく、つらい現実を乗り越えるための活力として推し活を位置づけられるか。その意識が、過剰かどうかの分かれ目になるでしょう。
【取材協力弁護士】
河西 邦剛(かさい・くにたか)弁護士
「レイ法律事務所」、芸能・エンターテイメント分野の統括パートナー。多数の芸能トラブル案件を扱うとともに著作権、商標権等の知的財産分野に詳しい。日本エンターテイナーライツ協会(ERA)共同代表理事。「清く楽しく美しい推し活〜推しから愛される術(東京法令出版)」著者。
事務所名:レイ法律事務所
事務所URL:https://rei-law.com/

