逆流性食道炎による喉の痛みへの対処法

逆流性食道炎による喉の痛みが辛いときは何科を受診すればよいですか?
喉の痛みや声のかすれなど、喉の症状が中心の場合は、まず耳鼻咽喉科での診察が一般的です。胸やけや胃の不快感があるときには、逆流性食道炎が関与している可能性があるため、消化器内科の受診を検討しましょう。
逆流性食道炎かどうかを調べる際には、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)を行います。胃カメラ検査では、食道の粘膜を直接観察できるため、炎症の有無を確認できます。また、ほかの病気との区別にも役立つ場合があります。
病院での逆流性食道炎の治療法を教えてください
逆流性食道炎の治療は、生活習慣の見直しと薬の使用を組み合わせて行われます。病院では、食道や喉への刺激を減らすために胃酸の分泌を抑える薬を処方します。胃酸を抑える薬のみで改善しない場合には、消化管の動きを助ける薬や漢方薬を処方します。
病院では喉の痛みに対してどのような治療をしますか?
逆流性食道炎による喉の症状に対しては、胸やけなどの症状と同じように、胃酸の分泌を抑える薬を使用します。ただし、喉の症状に対してこの薬がどの程度効果があるかは、はっきりとわかっていません。それでも、実際の診療では胃酸を抑える薬を一定期間使ってみて、経過をみます。必要に応じて、消化管の動きを助ける薬や漢方薬を一緒に使用する場合もあります。
参照:『胃食道逆流症 (GERD) 診療ガイドライン 2021 の概説 ─ Potassium-competitive acid blocker (P-CAB) の位置付けについて─』(J. Nihon Univ. Med. Ass. 2022; 81(4): 179–185)
逆流性食道炎で喉がいたいときの自宅での過ごし方を教えてください
逆流性食道炎で喉に痛みや違和感があるときは、胸やけの症状がある場合と同様に、生活習慣を整えることが大切です。まず、体重を適正に保つように心がけましょう。たばこを控えることや、就寝前の飲食を避けることも効果的です。脂肪分の多い食事は食道への負担が大きいため、控えることが望ましいです。
また、姿勢も症状に影響します。猫背や前かがみの姿勢は胃を圧迫し、胃酸の逆流を引き起こしやすくなります。食後すぐに横になるのは避け、寝るときは枕などで頭を少し高くすると、胃酸の逆流を抑えやすくなります。
ストレスや睡眠不足も症状の悪化につながる可能性があります。十分な休息を取り、リラックスできる時間を持つことも大切です。
これらを組み合わせることで、喉の痛みや違和感の軽減につながる可能性があります。
編集部まとめ

逆流性食道炎は、胸やけや酸っぱい液が上がってくるような不快感が代表的な症状として知られています。しかし、胃酸が喉まで逆流することで、喉の痛みや違和感、声のかすれなどが生じることもあります。逆流性食道炎で喉の症状が出ることを知らない方も少なくありません。こうした症状は風邪やアレルギーと区別がつきにくく、見過ごされることもあります。
喉の症状が続くときには、耳鼻咽喉科だけでなく、消化器内科への受診も一つの方法です。耳鼻咽喉科では喉の状態を、消化器内科では胃カメラ検査で食道や胃の粘膜の状態を確認できます。
逆流性食道炎を放置すると、食欲が低下したり、睡眠不足を引き起こしたり、日常生活に支障をきたすことがあります。喉の違和感が続く場合は、耳鼻咽喉科もしくは消化器内科の受診をご検討ください。
参考文献
『胃食道逆流症 (GERD) 診療ガイドライン 2021 の概説 ─ Potassium-competitive acid blocker (P-CAB) の位置付けについて─』(J. Nihon Univ. Med. Ass. 2022; 81(4): 179–185)

