
竹内涼真が主演、井上真央がヒロインを務める「再会~Silent Truth~」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第1話が1月13日に放送された。刑事となった淳一(竹内)が、殺人事件をきっかけに、ある秘密を23年前に共有した仲間たちと再会。考察欲もかきたてる物語の中で、淳一とバディを組むことになった理香子(江口のりこ)の存在感も光った。(以下、ネタバレを含みます)
■小学校の同級生4人の宿命的な再会から始まるヒューマンラブミステリー
本作は、横関大氏の江戸川乱歩賞受賞作「再会」を連続ドラマ化。大切な人を思う気持ちが思いがけない真実につながっていく、宿命的な再会から始まるヒューマンラブミステリー。
竹内演じる主人公は、神奈川県三ツ葉警察署の刑事・飛奈淳一。小学生の頃の同級生3人と誰にも言えない秘密を共有する。
その同級生3人を演じるのが井上、瀬戸康史、渡辺大知。井上は、現在は美容室「Ma saison」を経営する美容師で、小学生の息子と暮らしている岩本万季子役。瀬戸は、一級建築士の清原圭介役、渡辺は名士の息子で、現在は地元の再開発を担当する「サクマ土地開発」の専務・佐久間直人役だ。
淳一ら男3人は、男勝りで姉御肌な万季子に恋心を寄せていたという淡い関係でもある。そんな彼らが、ある事件で“再会”を果たす。
■刑事となった淳一が故郷で起きた殺人事件を捜査
冒頭、森で遊ぶ小学6年生の淳一たち。圭介、直人と離れた場所で、淳一は万季子に「チューしたことある?」と問い掛け、目をつぶって唇を近づけるが、突き飛ばされてしまう。そんな突発的な出来事もいつもの日常の延長線上にあったものだが、そこに聞こえた銃声で一気に不穏な空気に包まれた。
「あの日、俺たちは罪を犯した。犯した罪を、未来につながることのないタイムカプセルに封印した」という淳一のモノローグ。その“罪”とは何なのか、明らかにならないまま、23年後へと時が移る。
小学校を卒業して地元を離れた淳一は、万季子らに会うことなく過ごし、今や刑事に。故郷の警察署へ異動となったが、仲間たちと再会することはなく、平穏なまちで職務に従事していた。
そんな中、スーパーの店長が射殺される事件が発生。淳一は、三ツ葉署の署長・小杉房則(段田安則)が指揮する特別捜査本部に参加し、県警捜査一課の刑事・南良理香子(江口)とバディを組んで捜査を始める。
殺されたのは、直人の兄・佐久間秀之(小柳友)だった。淳一は、捜査で佐久間家を訪れ、直人と久しぶりに顔を合わせる。その後、捜査会議で名前が挙がった万季子、さらに万季子の元夫だった圭介とも再会することになった。
■かつての仲間たちの複雑に絡み合う事情
万季子、圭介、直人の事情は複雑に絡み合っていた。
実は、万季子は名門中学への推薦入学が決まったばかりの一人息子・正樹(三浦綺羅)がスーパーで万引きし、店長を務める秀之に多額の金銭を要求されていたのだ。万季子は息子を守るため取引に応じることを即決し、直接の取引は圭介がしてくれた。秀之の弟・直人にも相談しようとしたが、ちょうど海外に出張中ですぐに連絡はとれなかった。
事件だけではなく、その背景も。圭介は、妊娠中の妻がいるにも関わらず、なぜか万季子に明かしていない。また、佐久間家当主である直人の父親は病に倒れて入院中で、いま一家を切り盛りしているのは先妻の子である秀之ではなく直人。そして直人の会社の再開発事業を圭介の設計事務所が担当しているのだが、直人は万季子と会っていても、話していなかった。その再開発事業については、建設に反対すると思われる者から脅迫されていた。
■変わり者かつ優秀な刑事・理香子の存在感が謎めいた物語を引き締める
主演の竹内は、今回の役にあたり「新モードの竹内涼真をお見せしたいと思います」と語っていた。過去と刑事の今で揺れ動いていくだろう姿に期待したい。そんな中で江口のりこが演じる理香子の存在感も際立った。
佐久間家を訪れたとき、淳一と直人の再会に「へぇ~」と言った理香子。その日体の調子を崩していて聞き取りはしなかった直人の母、そして直人の様子から、「被害者家族にはそれ相応の悲壮感が漂っているものですが、そういうにおいがしませんでした」と感じ取った。
捜査会議で名前が挙がった万季子と会ったときには、物腰やわらかに雑談を交えながらも、目つきは不自然なところは決して見逃さないという鋭さに満ちていた。その目が捉えたのは、万季子が明らかにうそをついているということだった。そのとき、万季子は秀之に脅されていたことは話さなかったのだ。
聞き取りが終わり、淳一に万季子を送らせると、2人が会話する様子を離れた場所から見つめ、なぜかタップダンスのように足を踏み鳴らした理香子。優秀さと、県警一の変わり者と評される人物であることで、サスペンスフルな物語を引き締めていくことだろう。
ラストでは、秀之の殺害に使われた凶器が、23年前に殉職した警察官のものであると特定された。その報告を聞いた淳一の動揺した息づかいを見て取った理香子。淳一の動揺は、23年前の秘密につながるからだ。殉職した警察官は圭介の父親であり、現金輸送車の強盗犯と対峙して撃ち合いになった銃声は淳一たちが聞いたものだった。
そのときの凶器であった拳銃を淳一たち4人はタイムカプセルに封印した。それが23年後に新たな事件の凶器となった。となると、秀之の殺人犯は秘密を共有する者の中にいるのか。SNSには「考察するのワクワク」「謎が多くて楽しい」「人間模様が気になる」「江口のりこさんがいい味出してる」「タップダンスも謎だった」などの声が上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

